2014.04.12(土)
伊那市の飲食店でノロウイルスによる
食中毒発生、患者は全員快方に向かう
はなの舞伊那店、4日間の営業停止

 伊那保健所は10日、伊那市内の飲食店「はなの舞伊那店」を食中毒の原因施設と断定し、この施設に対し4月10日から4月13日まで、4日間の営業停止を命じた。
 患者は4月4日にこの施設で食事をした12グループ95名中の4グループ24名で、県環境保全研究所が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出された。なお患者は全員快方に向かっている。
 この食中毒は伊那保健所に伊那市内の事業所から「4月4日夜に職場の同僚 35名で伊那市内の飲食店を利用したところ、16名が4月6日から下痢、腹痛、おう吐等の症状を呈した」旨の連絡があった。
 伊那保健所による調査結果によると、患者は4月4日にこの施設を利用した12グループ95名中の4グループ24名(伊那市、駒ケ根市など)で、4月5日午前6時頃から発熱、下痢、腹痛、吐き気等の症状を呈していた。
 患者はこの施設で調理された食事を共通して喫食していたこと、県環境保全研究所が行った検査により、患者便及び調理従事者便から「ノロウイルス」が検出されたこと、患者の症状は「ノロウイルス」による食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、伊那保健所はこの施設で調理された食事を原因とする食中毒と断定した。
 参考までに患者らへ提供された主なメニューは、鶏ちゃんこ鍋、巻き寿司、ハンバーグ、フライドポテト、鶏肉と筍のグリル、 炙りタコと大根柚子胡椒カルパッチョ、シラスとわかめの酢味噌和え、桜海 老のサラダ等であった。
 長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成26年度 (内 長野市)1件 (0件)24名 (0名)、平成25年度 (内 長野市)20件 (3件)541名 (33名)となっている。