第1回セイジ•オザワ 松本フェスティバル(2015年8月9日〜9月15日開催)の開催計画が発表された。このフェスティバルは、日本を代表する国際的な音楽祭として長野県に定着した「サイトウ・キネン・フェスティバル松本（SKF）」の名称が4月1日から「セイジ・オザワ 松本フェスティバル（OMF）」に変更された。

ご承知のように1992年より長野県松本市で毎年夏に開催してきた『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』（SKF）は、今年から総監督小澤征爾の名を冠した『セイジ・オザワ　松本フェスティバル』(OMF)に生まれ変わっている。SKFと同様、母体であるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の優れた演奏はもちろんのこと、世界的指揮者、演奏家、出演者が小澤征爾総監督の強い要望を受けて松本に集まる。

(C)大窪道治

　昨年のSKFでヴェルディの歌劇『ファルスタッフ』を指揮し高い評価を得たニューヨークメトロポリタン歌劇場の首席客演指揮者、2013年グラミー賞受賞のファビオ•ルイージが、今年はSKOのオーケストラコンサートに戻って来る。また、アトランタ交響楽団音楽監督のロバート•スパーノが小澤征爾総監督と共にSKOのオーケストラコンサートを指揮する。第1回OMFを記念し小澤征爾総監督は世界でも上演機会の少ないベルリオーズのオペラ『ベアトリスとベネディクト』を3公演指揮する。
　今年も、サイトウ・キネン・オーケストラメンバーで演奏される室内楽『ふれあいコンサート』を2公演行う。サイトウ•キネンのメンバーによるシューベルトの大作『八重奏曲』や、金管セクションのアンサンブル、また松本フェスティバル初参加となるウィーン•フィルハーモニー管弦楽団に長年勤めたローランド•アルトマンが、ゲルスターの『ティンパニと弦楽のためのカプリチェット』を披露する。

　OMFでもクラシック音楽の世界を子どもに身近に感じさせることで人気の教育プログラムを引き続き実施する。例年通り小学6年生対象の『子どものための音楽会』と、中学1年生対象の『青少年のためのオペラ』に長野県下2万人以上の生徒を招待する。
　その他にも「マエストロ•オザワ80歳を祝う会」主催で開催される特別プログラムも魅力溢れる内容となっている。小澤征爾スイス国際アカデミーの生徒がはじめて来日し、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀の生徒と共演する。また、長野県民・松本市民と交流するイベントやプログラムも数多く計画している。
　具体的な日程は次の通り。「Orchestra Concert」 オーケストラ コンサート Aプログラムは8月28日(金)。ハイドン：交響曲 第82番 ハ長調 Hob.Ⅰ: 82「熊」 マーラー：交響曲 第5番 嬰ハ短調 演奏：サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮：ファビオ・ルイージ。オーケストラ コンサート Bプログラムは9月6日(日)。ブラームス：交響曲 第4番 ホ短調 作品98　他 演奏：サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮：小澤 征爾（ブラームス）、ロバート・スパーノ。
　「Opera」 オペラ ベルリオーズ：「ベアトリスとベネディクト」8月24日(月）、27日(木）、29日(土）。「Chamber Music」室内楽 ふれあいコンサート I8月23日(日）ふれあいコンサート II8月30日(日）マティアス・ゲルネ バリトン・リサイタル9月2日(水)。
　「Educational Programs」教育プログラム 金管アンサンブル勉強会は8月9日(日)。子どものための音楽会は9月10日(木）、9月11日(金）、9月14日(月）、9月15日(火)。青少年のためのオペラは9月3日(木）、4日金)。
　「Special Program」特別プログラム セイジ•オザワの2つの室内楽アカデミースイスと奥志賀は8月31日(月)。マーカス・ロバーツ・トリオ コンサートは9月3日(木)。マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサートは9月1日(火)。
　「Open Events」オープン イベント 吹奏楽パレード•合同演奏会は8月23日(日)。スクリーンコンサートは9月6日(日)。歓迎演奏会「お城deハーモニー」は8月8日(土)。ウェルカムストリート•ライブは8月15日(土）、8月29日(土)。フェスティバル展は8月上旬〜9月上旬。CDコンサートは
8月28日(金）、9月6日日)となっている。
　この主催は公益財団法人サイトウ・キネン財団／セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会。チケット販売は6月6日(土午前10:00より全国一斉に発売される。※窓口での販売については公式ウェブサイトをご確認を。
　このお問い合わせ先はセイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会まで(〒390-0874 長野県松本市大手3-8-13 電話0263-39-0001)。