2015.07.03(金)
伊那市内の魚介類販売店で
アニサキス(寄生虫)による
食中毒が発生!

 3日、伊那保健所は伊那市内の魚介類販売店「(株)バロー 伊那境店」 を食中毒の原因施設と断定し、この施設の鮮魚部門に対し、7月3日の1日間の営業停止を命じた。患者は7月1日にこの施設で購入したアジの刺身を喫食した1グループ2名中の1名で、患者が受診した医療機関において患者の胃から寄生虫のアニサ キスが摘出された。なお、患者は快方に向かっている。
 この食中毒は7月2日、医療機関から「本日午前3時半頃、激しい腹痛により受診した患者を診察したところ、胃からアニサキスを摘出した」旨の連絡があった。伊那保健所による調査結果によると、患者は7月1日に当該施設で購入したアジの刺身を喫食した1グループ2名中の1名(伊那市在住)で、7月1日午後10 時頃から腹痛の症状を呈していた。
 医療機関による内視鏡検査で、患者の胃からアニサキスが摘出されたこと、患者の症状はアニサキスによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、伊那保健所はこの施設で販売したアジの刺身を原因とする食中毒と断定した。
 参考までに長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成27年度 (うち長野市)2件(0件)44名(0名)、平成26年度(うち長野市)23件(3件)1,441名(30名)となっている。

〈アニサキスによる食中毒の特徴〉
 アニサキスは海産魚介類や海産哺乳類に寄生する寄生虫。アニサキス食中毒の原因となるのは、この幼虫でサバやイカなどの内臓や筋肉に寄生している。アニサキス幼虫を生きたまま摂取すると、胃壁や腸壁に侵入することがあり、アニサキス症をおこす。
 症状は潜伏期間が早いもので1時間、遅いもので36時間だが、約7割は8時間以内に発症する。症状は激しい胃痛、吐き気、嘔吐等だが、胃壁等に侵入している虫体を取り除けば回復する。主な原因食品は魚介類(サバ、アジ、イカ、サンマ等)の刺身のほか、酢漬けや醤油漬けも原因食品となる。
 予防方法は•アニサキスは加熱に弱いので、魚介類は中心部までよく加熱する。•アニサキスは-20°Cで48時間以上の冷凍で死滅する。•アニサキスは魚の内臓に寄生することが多いので、生食するときは内臓を除去する。•調理の際は細かく切る、よく噛んで食べるなどの方法も有効。•魚を調理する際は明るい所で行い、寄生虫がついていないかよく確認する。

 この件のお問い合わせ先は伊那保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)小池洋輔 (課長)吉田 徹也 (担当)坂本淳まで(電話0265-76-6839<直通> 0265-78-2111<内線2141> FAX0265-76-6886)。
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