2015.11.16(月)
「第4回健康寿命をのばそう!
アワード」表彰式、11月16日
丸ビルホール開催(厚生労働省)

 厚生労働省は11月16日(月)、健康づくりについて優れた取り組みを行う企業などを表彰する「第4回健康寿命をのばそう!アワード」表彰式を丸ビルホールにて開催した。
 これは生活習慣を改善し、健康寿命をのばすために厚生労働省が行っている国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環として、今年度で4 回目を迎える表彰制度。生活習慣病の予防の啓発などの優れた取り組み及び地域包括ケアシステムの構築に向け介護予防・高齢者生活支援に関して優れた取り組みを行っている企業・団体・自治体を表彰する制度で、《母子保健分野》《生活習慣病予防分野》《介護予防・高齢者生活支援分野》の3つの分野において、それぞれの分野で厚生労働大臣賞(最優秀賞、優秀賞)、局長賞を表彰した。
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 表彰式には塩崎恭久厚生労働大臣が出席し、特に優れた取り組みに対して最優秀賞3点(各分野 1点)、優秀賞9点(各分野3点)を授与した。母子保健分野の最優秀賞は住友生命保険相互会社、生活習慣病予防分野の最優秀賞は立命館大学父母教育後援会、介護予防・高齢者生活支援分野の最優秀賞は(株)堀内組見守りネットワークきずな事務局が受賞された(受賞結果の詳細は2~6ページに)。
 また第2部ではAKB48 Team8のメンバー6名をお招きし、パフォーマンスを行うとともに、表彰式のプレゼンターを務めていただいた。第一部では《母子保健分野》《介護予防・高齢者生活支援分野》の表彰を行い、第二部では《生活習慣病予防分野》のプレゼンテーションと表彰が行われた。
 第二部では、塩崎恭久厚生労働大臣が主催者挨拶をされた。「今回の受賞に際しまして、受賞者の皆様のいろんな努力、苦労があったと思います。本日表彰を受けられた皆様に心からお祝い申しあげます。国民が生涯現役で、みんなが活躍できる社会を築きあげることが重要視されるなか、健康については国民運動にするのが大事です。厚生労働省だけがスタートラインに立ったとしても国民みんなで知恵を出して力を出さない限り大きな目的である健康寿命を平均寿命と一致させることはできない。こうした国民運動が広がり、国民自身が健康になるための工夫を行い、それを企業、団体、自治体、さらにそれぞれの家庭、地域で取り組むことが重要となります。表彰を受けられた皆様は、地域の中で、周囲の方に知恵や発想を共有して頂き、さらなる健康づくりを推進していただくことをお願い申しあげます」。
 ゲストで登場したAKB48 Team8 の皆さんは、「47都道府県から1人ずつ選出されているチームで、それぞれお住まいの地域で活動しています。この『第4回 健康寿命をのばそう!アワード』において各都道府県の取り組みについて聞かれると吉川さん(千葉県)は、「今年はスマート・ライフ・プロジェクトの応援団としてみなさんを応援しています。今日はそれぞれの地元が行っている、健康によい取り組みを応援しに来ました!」とコメントした。
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 谷さん(広島県)は「その他の都道府県のメンバーは本日都合で来ることができなかったのですが、それぞれのメンバーから「『わたしたちの分まで応援して来て』と頼まれました!」と話された。太田さん(京都府)は「素晴らしい取り組みが評価されて広がっていくと、健康な人がどんどん増えていきますね。私たちTeam8も、スマート・ライフ・プロジェクトの応援団として、これからも地域から、日本の健康を応援していこうと思います!」とエールを送った。
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 ≪母子保健分野≫ では評価委員を代表し、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター理事長、そして健やか親子21推進協議会会長の五十嵐隆委員長より「全体をみるといずれも特色ある活動で甲乙つけがたい点があったわけですが、≪母子保健分野≫は今回が初めてなのでさらに推進することで企業、団体、自治体におかれまして、母子の健康増進を目的とする優れた取り組みが広がって次年度以降にも多くのご応募を頂けることを期待しております」と講評した。
 ≪介護予防・高齢者生活支援分野≫では評価委員を代表し、東京大学名誉教授、大森彌(おおもり わたる)評価委員長より「今回の表彰を受けた方の実績は今後地方のレベルで特に参考になる取り組みだと高く評価しております。地域の中で高齢者が生きがいを持ち、自分の居場所や出番をみつける。そのことで、高齢者がいきいきとした人生を全うしたいという願いを地域で実現していく取り組みについて幅広く様々な方にご関心を持って頂くためにこのアワードの意味があります」と講評をいただいた。
 最後に、≪生活習慣病予防分野≫の評価委員を代表し、自治医科大学学長元東京大学医学部付属病院院長・循環器内科教授・永井良三評価委員から「受賞に際しまして点差は極めて僅差であり、優劣はついておりません。大事なのは継続であって、今回の内容はまだまだ予防の取り組み事例ということで、本当に健康寿命が延びたかどうかは、5年、10年、20年とたたないと結果はわかりません。本日、表彰を受けられたことを契機として是非とも活動を続けられ、そして周囲の団体、組織、自治体に良い影響をあたえていただければと思います。本日表彰されました皆様に心からお喜び申し上げます。これからの活躍に期待させていただきます」と講評していた。
■名称 「第4回健康寿命をのばそう!アワード」表彰式
■日時  11月16日(月)〈第一部〉11:00~ 〈第二部〉14:00~ 
■会場  丸ビルホール 
■登壇者 厚生労働大臣 塩崎恭久ほか
■ゲスト AKB48 Team8 
岡部麟(茨城県)/吉川七瀬(千葉県)/佐藤栞(新潟県)/
藤村菜月(愛知県)/太田奈緒(京都府)/谷優里(広島県)(第二部から登場)
■内容
第一部 主催者挨拶/表彰式/記念撮影/講評
第二部 開会/AKB48 Team8 パフォーマンス/評価委員紹介/プレゼンテーション/表彰/塩崎厚生労働大臣挨拶/記念撮影/講評
【受賞結果】
≪母子保健分野≫
【厚生労働大臣最優秀賞】(1件)
・住友生命保険相互会社
「スミセイアフタースクールプロジェクト」
【厚生労働大臣優秀賞】(3件)
<企業部門>
・広島テレビ放送株式会社
「子育て応援団 感染症の予防クロスメディアプロジェクト」
<団体部門>
・認定NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク
「慢性疾病・難病や障害のある子どもとその家族への支援活動」
<自治体部門>
・大阪市東淀川区(大阪府)
「東淀川区 4・5歳児就学前子育て支援事業」
【雇用均等・児童家庭局長優良賞】(3件)
<団体部門>
・公益社団法人群馬県助産師会
「いのちの現場からのメッセージ助産師の『生まれてきてくれてありがとう』ロジェクト」
<自治体部門>
・大分県
「『ヘルシースタートおおいた』による妊娠期からの切れ目ない支援体制の構築」
・小牧市(愛知県)
「母子保健推進協議会から発信する親子の自己肯定感の醸成 
=『豊かにいきいきと生きる力』もつ子どもの成長につなげていくために=」
≪生活習慣病予防分野≫
【厚生労働大臣最優秀賞】(1件)
・立命館大学 父母教育後援会
「100円朝食による学生の健康管理、生活リズムの維持活動」
【厚生労働大臣優秀賞】(3件)
<企業部門>
・株式会社デンソー/デンソー健康保険組合
「データDEコラボヘルス ~社員と家族の健康づくり活動への取り組み~」
<団体部門>
・全国健康保険協会 広島支部
「ヘルスケア通信簿で『今』を知り、『未来』を創れば健康経営危うからず
~コラボヘルスで目指せ長寿企業~」
<自治体部門>
・茨城県
「『シルバーリハビリ体操指導士』による住民参加型の健康づくり・介護予防事業
【厚生労働省健康局長優良賞】(12件)
<企業部門>
・JFEスチール株式会社西日本製鉄所(倉敷地区)
「生涯を通じて運動器の低下を防ぐロコモ予防 ~2つの職場体操と体力レベルの見える化~」
・株式会社 広島銀行
「地元中小企業の「健康経営」促進に向けた「〈ひろぎん〉健康経営評価融資制度」の創設」
・アクロクエストテクノロジー株式会社
「全社員で考えた禁煙への取り組み」
・塩沢信用組合
「いきいき健康特別金利定期預金」
<団体部門>
・独立行政法人都市再生機構 「UR賃貸住宅における「健康寿命サポート住宅」の取り組み」
・特定非営利活動法人 日本サスティナブル・コミュニティ・センター 「『ポケットカルテ』及び地域共通診察券『すこやか安心カード』」
・山梨県食生活改善推進員連絡協議会 「塩分摂取量全国1位からの脱却!『私達の健康は私達の手で』健康づくりのためのボランティア活動の取り組み」
<自治体部門>
・青森県
「『だし活』で減塩推進!減塩の普及啓発を目的とした、青森生まれのだし商品『できるだし』の商品開発と販促活動」
・久山町(福岡県)「将来の糖尿病発症を予測する「健康みらい予報」を活用した糖尿病予防対策
~福岡県久山町の官学連携のとりくみ~」
・大和市(神奈川県)「『健康都市やまと』の取り組み~『外出したくなるまちづくり』と『保健師・管理栄養士の地域訪問活動」』を事例として~」
・蒲郡市(愛知県)「全庁的に取り組むPDCA健康戦略 メタボ率1位脱却!市民が意識し市が動いた『体重測定100日チャレンジ めざせ1万人』」
・新潟県 「健康寿命の延伸に向けて取り組む県民運動『にいがた減塩ルネサンス運動』」
【厚生労働省保険局長優良賞】(2件)
・オートバックス健康保険組合「『事業主との協働』~健康リスクの『見える化』による生活習慣病の発症予防と重症化防止活動の実践~」
・全国健康保険協会 兵庫支部 「GISを活用した健診受診率向上事業」
≪介護予防・高齢者生活支援分野≫
【厚生労働大臣最優秀賞】(1件)
・株式会社堀内組 見守りネットワークきずな事務局「高齢者の生活支援見守りネットワークきずな」
【厚生労働大臣企業部門優秀賞】(3件)
<企業部門>
・株式会社ミタカ「高齢者の健康と生きがいづくりに関する取り組み」
<団体部門>
・金見水曜クラブ(かなみすいようくらぶ)(鹿児島県大島郡徳之島町)
「元気な集落は,憩の場から~金見水曜クラブ~サロン活動を中核とした地域活性化!!」
<自治体部門>
・掛川市(静岡県)「住み慣れた地域で最期まで暮らせる支援拠点「ふくしあ」(地域健康医療支援センター)の取り組み」
【厚生労働省老健局長優良賞】(8件)
<企業部門>
・ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー「こうべ 元気!いきいき!!プロジェクト」
・羽立(はたち)工業株式会社「健康寿命をのばそう! いつまでもたのしく、オシャレに、かっこよく!アクティブシニアを応援 仲間と一緒に自立体力プログラム」
<団体部門>
・生駒市健康づくり推進員連絡協議会「ひまわりの集い」
・NPO法人中・西会「中・西会のつどい」
・大垣市社会福祉協議会「あんしん見守りネットワーク事業」
・かあちゃん食堂 たまりば「地域の誰もが利用出来、交流の場となる食堂」
・実家の茶の間「実家の茶の間・紫竹(新潟市地域包括ケア推進モデルハウス)」
<自治体部門>
・御船町(熊本県)「住民主体の介護予防活動(循環型の介護予防システム)」
【ご参考】
「第4回健康寿命をのばそう!アワード」
<実施概要>
応募期間: 平成27年7月1日(水)~平成27年8月31日(月)
募集部門: 1.企業部門 2.団体部門 3.自治体部門
募集対象: 母子の健康増進を目的とする優れた取り組みを行っている企業・団体・自治体              
      ※平成26年9月1日~平成27年8月31日までに実施した活動
応 募 先: 厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
応募方法:下記厚生労働省ホームページより応募申込書をダウンロードの上、郵送(当日消印有効)、ファクシミリまたはメール送信で応募
       URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000090145.html
費   用: 無料
表  彰: 厚生労働大臣/最優秀賞(1件)、優秀賞(企業部門、団体部門、自治体部門各1件)
      厚生労働省局長/優良賞(企業部門、団体部門、自治体部門 各5件程度)
主  催: 厚生労働省
※「健やか親子21(第2次)」とは
「健やか親子 21」は、平成13年から開始した、母子の健康水準を向上させるための様々な取り組みを、みんなで推進する国民運動計画。母子保健はすべての子どもが健やかに成長していくうえでの健康づくりの出発点であり、次世代を担う子ども達を健やかに育てるための基盤となる。平成27年度からは「健やか親子21(第2次)」が新たに始まった。安心して子どもを産み、健やかに育てることの基礎となる少子化対策としての意義に加え、少子化社会において、国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現を図るための国民の健康づくり運動(健康日本21)の一翼を担うものだ。

 この件に関するお問い合わせ先は厚生労働省健康局健康課 課長補佐古賀(内線2346)係員松丸(内線2971)まで(<代表電話>03(5253)1111)。