2017.06.26(月)

<外食市場5月の動向>
ゴールデンウイーク需要堅調
引き続き売上は前年を上回る

 5月の全体概況は日曜日が1日少ない曜日周りで、FRなど休日需要が多い業態では客数に影響したものの、外食全体としてはゴールデンウィーク(GW)期間や月後半を中心におおむね客足堅調で、全体売上げは102.2%と9カ月連続で前年を上回った。

 業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは103.5%と前年を上回った。「洋風」はGW向けの期間限定メニューなどが好評で、売上げは104.6% 。「和風」はメニューに合わせたトッピング訴求で客単価上昇、売上げは103.8% となった。
 「麺類」は前月投入のメニューが好調を維持しメディア露出の後押しもあり、売上105.7% 。「持ち帰り米飯•回転寿司」は店舗減の影響で売上98.9% となった。「その他」はカレーが昨年末の価格改定による客単価上昇で、売上げは100.5%となった。
 ファミリーレストラン業態の全体売上げは、日曜日が少ない曜日周りの影響で99.9%とわずかに前年を下回った。業種別では「洋風」はGWや母の日などのイベントが好調だったものの、平日の集客が振るわないところもあり、売上げ99.6%、「和風」はGW後の落ち込みと店舗数減で売上げ98.0%、「中華」は販促キャンペーンを行うも客足が伸び悩み、売上げ99.8%と前年を下回った。「焼き肉」はGWのファミリー需要やSNSでのクーポン配信などが奏功し、売上げは104.6%となった。
 パブ•居酒屋業態の飲酒業態は、GW後に落ち込んだところもあったが、後半に客足回復、客数は3カ月連続して前年を上回り、全体売上げは101.2%と2カ月ぶりに前年を上回った。「パブ•ビアホール」は店舗増と新店の好調で売上げ104.2%となった。「居酒屋」は店舗整理が奏功し売上げは回復、100.5%となった。
 ディナーレストラン業態は5月は各社まちまちで、高級業態の一部で振るわないところもあったが、店舗増もあり売上げは103.6%となった。喫茶業態は5月は天候に恵まれ気温が上がったこともあり、アイスドリンクの売れ行きが好調、売上げは103.7%となった。