2017.12.25(月)

<外食市場11月の動向>
比較的安定した天候で売上好調
前年を上回る(JF)

 11月の全体概況は、台風などに見舞われた前月に比べると比較的穏やかな天候の地域が多く、全般的に客足堅調、客数は101.0%となった。引き続きFF、FRを中心にフェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗も多く、客単価が上昇したことから全体の売上げは103.9%と前年を上回った。  

 業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは104.4%と前年を上回った。「洋風」は引き続き期間限定メニューなどが好調、売上げは107.7%。「和風」は平年より気温が低かったこともあり鍋などの温かい季節メニューが好調で客単価上昇、売上げも104.1%となった。
 「麺類」は店舗増に加えフェア品が好調で単価上昇、売上げは105.0%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、価格が高めの商品を増やしている回転寿司で客単価上昇、売上げ101.5%。「その他」は「アイスクリーム」が昨年の他産業とのコラボキャンペーンがあった反動で客数が大幅に減少、売上げは91.4%となった。
 ファミリーレストラン業態の全体売上げは103.3%前年を上回った。業種別では「洋風」は営業時間短縮の影響などで客数が前年を割れるも、ディナー時間帯が好調なところが多く客単価が上昇、売上げ102.0%。「和風」も季節限定フェアが好調で客単価上昇、売上げ101.4%と8ヵ月ぶりに前年を上回った。
 「中華」はキャンペーンメニューなどが好調で客数•客単価ともに上昇、売上げは104.0%。「焼き肉」は継続して好調を維持しており、売上げは111.6%と12ヵ月連続して前年を上回った。
 パブ•居酒屋業態では飲酒業態も天候が安定したことなどで客足が戻り、客数が100.8%、全体売上げも100.4%と5ヵ月ぶりに前年を上回った。「パブ•ビアホール」は、客数増で既存店•新規店ともに好調、売上げは103.5%。「居酒屋」は回復トレンドが感じられるものの、店舗減の影響で売上げは前年をわずかに下回り99.6%となった。
 ディナーレストラン業態は都心部の法人需要増などで客数が増え、売上げは堅調、105.3%となった。喫茶業態は旬の国産食材を使ったジュースや新商品の食べ物などが好評で客単価が上昇、売上げは103.4%となった。