2017.01.23(火)

信濃町の旅館で

ノロウイルスによる

食中毒が発生する!

  長野保健所は上水内郡信濃町の旅館「黒姫ライジングサンホテル」の1階主厨房を食中毒の原因施設と断定し、この施設に対し1月23日から1月25日まで3日間の営業停止を命じた。
  患者は1月13日から1月14日にかけてこの旅館に宿泊した1グループ350名中の86名(長野市、上田市、千曲市など在住)。県環境保全研究所及び関連自治体が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出された。なお患者は全員快方に向かっている。
  この食中毒は1月18日に長野保健所に患者家族から、「1月13日から14日にかけて旅館に宿泊した家族が下痢、嘔吐の症状を呈している。一緒に宿泊したグループ内の複数名も同様に胃腸炎症状を呈している模様である」旨の連絡があった。 
  長野保健所による調査結果によると、患者は1月13日から1月14日にかけてこの旅館に宿泊した1グループ350名中の86名で、1月14日午前6時頃から腹痛、嘔吐、発熱などの症状を呈していたこと、患者はこの施設で提供された食事を共通して喫食していたこと、環境保全研究所及び関連自治体が行った検査により患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出されたこと、患者の症状はノロウイルスによる食中毒の症状と一致していたこと、医師から食中毒の届出があったことから、長野保健所はこの施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定した。
  参考までに患者へ提供された主なメニューは、1月13日の昼食がカレーライス、サラダ、ジュース、1月13日の夕食がシーザーサラダ、サーモンフライ、ハンバーグ、ラム肉の陶板焼き、海老冬瓜マリネ、ごはん、蒟蒻寒天ゼリーであった。
  長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成29年度(うち長野市)は8件(4件)254名(94名)、平成28年度(うち長野市)15件(5件)162名(24名)となっている。    
 
  この件に関するお問い合わせは長野保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)井川清海 (課長)吉田徹也 (担当)小野辰まで(電話026-225-9065<直通>  FAX026-225-9105. E-mail nagaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。