第31回⻑野県原産地呼称管理制度ワイン委員会(6月)で認定されたワインが、認定基準を満たしていなかったことから、認定を取消した。なお県内産原料•県内醸造のワインであり、品質•味に問題はない。
  認定日及び認定数はワイン委員会(書類審査)平成30年6月6日(水)、ワイン官能審査委員会(官能審査)6月11日(月)、認定品36品が認定された。認定を取消したワイン(認定番号:1802026)の商品名は無添加コンコード、ぶどう畑所在地は塩尻市(2017収穫)、醸造地は安曇野市、 会社名は(株)あづみアップル(安曇野市豊科南穂高5567-5)である。
  取消の理由は「安全でおいしいワイン」を造るために必要とされ、認定基準が求めている添加物(酸化防止剤)について、使用せず醸造した「無添加ワイン」であったことが判明したためだ。酸化防止剤と認定ワインについて、世界的に使用されている酸化防止剤は、ワインの醸造過程における酸化防止、雑菌増殖防止等の役割がある。使用料もごく少量で、飲用しても人体への害はない。酸化防止剤の代わりに特殊な酵母を使用するなどワインメーカーの工夫により造られた「無添加ワイン」は、数年以上経過すると劣化が免れないことから、認定ワインの対象としていない。
  ⻑野県原産地呼称管理制度ワイン委員会は、今後の対応として再発を防止するため、認定要領の改正•審査方法の見直しを行うとしている。
 
 
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