2017.11.26(月)

<外食市場10月の動向>

概ね安定した天候で

売上げは前年を上回る


   10月の全体概況は日曜日が1日少ない曜日回りであったが、比較的天候に恵まれたことや、2週続けて週末に台風の上陸•接近があった前年と比べ、客数は堅調に推移し、売上げは101.7%と26ヵ月連続して前年を上回った。
   業態別概況ではファーストフード業態は全体売上げは101.5%と前年を上回った。「洋風」は、携帯会社とのコラボキャンペーンの効果で客数増加も、客単価が下がったことなどから、売上げは前年並みの99.9%であった。
   「和風」は引き続き他業態とコラボした割引キャンペーンなどで客数堅調、売上げ104.1%。「麺類」は店舗増とフェア品の好調で客単価上昇、売上げ101.1%。「持ち帰り米飯•回転寿司」はアルコール販売や期間限定メニューの販売が好調で、売上げは102.9%。「その他」は「アイスクリーム」が前年と同じく実施した携帯会社とのコラボキャンペーンで売れ行き堅調、売上げは101.9%となった。
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは100.7%と前年を上回った。業種別では「洋風」「和風」ともに、期間限定メニューなどの支持で客単価の上昇傾向は続いているものの、客数の減少も続いており、売上げはそれぞれ100.3%、99.8%となった。
   「中華」は引き続きキャンペーン効果や価格据え置きなどで客数堅調、売上げは102.7%。「焼き肉」の売上げは23ヵ月連続して売上げ増加だが、休日が少ない曜日回りの影響もあり、伸び幅は縮小した
   パブ•居酒屋業態では「パブ・ビアホール」は店によって明暗を分けたが、ハッピーアワー拡大等による集客増が支えとなり、売上げ102.0%。「居酒屋」も安定した天候から前年より客数が伸び、売上げは104.1%となった ディナーレストラン業態は割引販売や季節限定フェア、大型の新店効果などにより、売上げは101.9%となった。
   喫茶業態は比較的安定した天候により冷たいドリンクも売れ行き好調のほか、お得な会員制プリペイドカードの発行数増大などで、売上げは104.4%となった。