2017.12.25(火)

<外食市場11月の動向>

暖冬傾向で客足堅調に

売上げは前年を上回る


   11月の全体概況は、土曜日が1日少ない曜日まわりであったが、暖かい日が多かったことや、週末の天候に恵まれたことなどから客足堅調、売上げは101.1%と27ヵ月連続して前年を上回った。また、金曜日が多い曜日まわりは飲酒業態にはプラスとなり、「パブ•居酒屋」は客数•売上げともに2ヵ月連続して前年を上回った。
   業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは101.6%と前年を上回った。「洋風」は、各社まちまちであったが、以前好評だったキャンペーンメニューをアレンジするなどで売上げは101.1%。「和風」は季節の定食メニューや割引パスポートなどが好調で客単価 •客数ともに堅調、売上げ103.1%。「麺類」は前月に続き店舗増と期間限定品の好調で客単価上昇、売上げ102.8%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、暖冬傾向で客足堅調だったものの店舗減で売上げは99.7%。「その他」は「カレー」が秋以降のTVCMの効果などで堅調、売上げ100.8%となった
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは99.6%と前年を下回った。業種別では「洋風」「和風」ともに、引き続き期間限定メニューなどが支持され客単価の上昇傾向は続いているものの、客数の減少も続いており、売上げはそれぞれ98.5%、98.7%となった。「中華」は引き続きキャンペーンを行ったことや店舗数増で、売上げは101.1%。「焼き肉」の需要は依然堅調で、土曜日が少ない曜日まわりでも売上げは103.6%と、24ヵ月連続して売上は前年を上回った
   パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は曜日まわりと暖冬傾向で比較的堅調に推移した。「パブ・ビアホール」は、営業時間の繰上げや毎週プレミアムフライデーを実施するキャンペーンなどで、売上げ103.1%。「居酒屋」は売上げ102.8%となった
   ディナーレストラン業態は各社まちまちとなり平日の集客に苦戦したところもあったが、週末の好調、大型の新店効果などにより売上げは101.2%となった。喫茶業態は改装等で営業店舗数が減ったが、暖冬傾向で夜のアルコール販売が回復したところもあり、売上げは100.5%となった。