2019.01.25(金)

諏訪郡内の県職員寮で

ノロウイルスによる

食中毒が発生

   25日諏訪保健所は、諏訪郡内の県職員寮「長野県職員高木寮」を食中毒の原因施設と断定した。患者はこの施設で提供された食事を喫食した20名中の10名で、環境保全研究所が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
   この食中毒事件は、1月21日に長野県諏訪地域振興局から「県職員高木寮の入居者10名程が胃腸炎症状を呈している」との連絡が諏訪保健所にあった。同保健所による調査によると、患者(諏訪郡内)はこの施設で調理された食事を喫食した20名中の10名で、1月17日午後3時頃から下痢、嘔吐、発熱等の症状を呈していた。
   患者はこの施設で調理された食事を共通して喫食していたこと、環境保全研究所が行った検査により患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出されたこと、患者の症状はノロウイルスによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、諏訪保健所はこの施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定した。
   参考までに患者らへ提供されたメニューは、1月17日朝食(目玉焼き、切り干し大根煮、味噌汁、トマト、ごはん等)であった。長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成 30年度(内長野市)14件(4件)138名(6名)、平成29年度(内長野市)16件(6件)419名(184名)となっている。