2019.04.25(木)

<外食市場3月の動向>

メニュー改訂や季節限定メニューの堅調で

客単価上昇、売上げは前年を上回る

   3月の全体概況は前年より日曜日が多い曜日周りや、天候が比較的安定していたことも外食需要の下支えとなった。また、季節限定メニューの堅調やメニューの改訂などにより客単価が上昇し、全体の売上げは102.8%と31ヵ月連続して前年を上回った


   業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは103.4%と前年を上回った 「洋風」は季節限定メニューやお得なランチセットなどが好調で、客数•客単価が上昇、売上げは106.4%。「和風」は引き続き定食メニューの好調や大きなサイズのメニュー投入で客単価上昇、売上げは105.3%となった。
   「麺類」は、店舗数増と価格改定による単価上昇などで売上げ103.1%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、期間限定の弁当メニューなどで客単価上昇、売上げは100.4%。「その他」はアイスクリームが昨年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動で客数が大幅に減少し、売上げは86.4%となった
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは102.3%と前年を上回った 「洋風」はグランドメニューの改訂や季節限定メニューの堅調などで客単価上昇、売上げは101.6%。「和風」は宴会需要に対応した店舗リモデルが奏功したところがあったが、店舗減などもあり、売上げはほぼ前年並みの99.9%。「中華」はフェアメニューやアルコールのクーポン配布などで客数•客単価が上昇売上げは105.7%。「焼き肉」は店舗増に加え、国産牛の価値訴求などが奏功し、売上げは104.5%となっ た。
   パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は「花冷え」の下旬は客足が予想以上に伸びなかったが、上中旬の天候が比較的安定していたことから、「パブ•ビアホール」は売上げ103.2%、「居酒屋」は売上げ100.7%となった ディナーレストラン業態は送迎会需要などを捉えて客足堅調、売上げは103.8%となった 喫茶業態は季節のドリンクメニューや新商品などで客単価上昇、売上げは101.1%となった