2019.05.27(月)

<外食市場4月の動向>

客数減も客単価堅調で

売上げは前年を上回る

   4月の全体概況は、東日本で気温が低かったことも客足にマイナスの影響を与えた。客数は全体的に前年を下回ったものの、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇、全体の売上げは101.7%と32ヵ月連続して前年を上回った。今年のGWは10連休と休日数が増加したが、その前半にあたる4月末の4日間は天候に恵まれない日もあり、客足が鈍る店もみられた


   業態別概況では、ファーストフード業態は全体売上げは102.7%と前年を上回った 「洋風」は、お得感のあるランチメニューや期間限定メニュー等の好調で客単価が上昇、売上げは103.4となっ。
   「和風」は季節に合わせた新メニュー、割引クーポンやパスの投入、定食メニューの好調などで客単価上昇、売上げ104.9%。「麺類」は価格改定による単価上昇で売上げ101.6%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、店舗減でもGW期間中の回転寿司の好調により客数は前年並み、持ち帰り米飯では唐揚・ポテトなどプラス1品の訴求により単価が上昇、売上げは102.1%となった。「その他」は「アイスクリーム」が前月同様、昨年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動で客数が大幅に減少し、売上げ94.5%となった
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは100.7%と前年を上回った 「洋風」と「和風」はグランドメニューの改訂等で客単価は上昇するも、客数と店舗数が減少し売上げ洋風は99.1%、和風99.6%。中華は割引券の利用や期間限定メニュー等の好調で客数と客単価が上昇し、売上げは104.9%。「焼き肉」は客数、客単価が堅調で、売上げは103.4%となった
   パブ•居酒屋業態では、飲酒業態は気温が下がった上旬を中心に客数が減少した。また、地方では2度の統一地方選挙により客足に影響した店もあった。「パブ•ビアホール」は月末に向かって客数が増えたが、客単価の減少で売上げは前年とほぼ同じ、「居酒屋」は客単価が上昇したが、客数と店舗数が減って売上げ99.4%となった
   ディナーレストラン業態は店舗減、平日の法人需要の低調などで、売上げは99.9%となった 喫茶業態はGW期間中はビジネス街で営業時間を短縮する店もあり、客数はわずかに前年を下回ったが、季節のドリンクメニューの投入や価格改定で客単価が上昇、売上げは101.9%となった