2019.09.09(月)

下高井郡内の旅館で

カンピロバクターによる

食中毒が発生

   本日、北信保健所は下高井郡内の旅館「北アルプスを望む露天風呂の宿 ひがしだて」を食中毒の原因施設と断定し、この施設の調理部門に対し令和元年9月9日から9月11日まで、3日間の営業停止を命じた。
   患者は、8月25日から8月28日にかけてこの旅館に宿泊した10グループ72 名中の2グループ 41名で、長野保健所、松本保健所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び旅館の水等からカンピロバクター属菌が検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
   この食中毒は9月2日、東京都食品監視課から「都内の中学校及び高等学校のグループが8月25 日から28日にかけて北信保健所管内のホテルを利用したところ、下痢、発熱、腹痛等の症状を呈し、生徒47名のうち30名が体調を崩している」旨の連絡があった。
   北信保健所による調査結果によると、患者は8月25日から8月28日にかけてこの旅館に宿泊した10グループ72名中の2グループ41名で、8月27日正午ごろから下痢、発熱、腹痛などの症状を呈していた。
   患者はこの施設で調理等し提供された飲食物を共通して喫食していたこと、長野保健所、松本保健所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び旅館の水等からカンピロバクター属菌が検出されたこと、患者の症状はカンピロバクター属菌による食中毒の症状と一致していたことから、北信保健所はこの施設で調理等し提供された飲食物を原因とする食中毒と断定した。
   参考までに患者へ提供された主なメニューは、山賊焼き、牛すき焼き、白身魚あんかけ、棒棒鶏、枝豆豆腐、玉子焼き、生野菜、牛肉コロッケ、赤魚塩焼き、ずいきのお浸し、蕎麦なめこ、水等であった。
    長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和元年度(うち長野市)7件(1件)
334名(2名)、平成30年度(うち長野市)17件(6件)194名(51名)となっている。
 
   この件のお問い合わせは北信保健所 食品•生活衛生課 (次長)遠山明 (課長)吉田則康 (担当)古屋 智大まで(電話0269-62-3106<直通>  0269-62-3105(内線119)  FAX0269-62-6036  E-mail hokuho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。