2019.09.22(日)

諏訪保健所管内で

「苦味の強いユウガオ」による

食中毒が発生

    諏訪保健所管内で「苦味の強いユウガオ」を食べたことによる食中毒が発生した。患者はデリシア宮川店の地場野菜販売コーナーのユウガオ(生産者名:柳沢九五子)を購入し、自宅等で食べた4グループ5名中の4グループ4名で、食べる際に強い苦味を感じたとのことであった。なお、患者(茅野市、松本市在住)は全員快方に向かっている。
    この食中毒は9月21日午後1時頃、諏訪保健所にデリシア宮川店から「利用客が当店で購入したユウガオを調理して食べたところ、食中毒になった」旨の連絡があった。


   諏訪保健所による調査結果によると、患者は9月18日にデリシア宮川店で当該ユウガオを購入し、19~20日に調理して食べたところ、強い苦みを感じ、嘔吐、下痢、口のしびれなどの症状を呈した。
   患者はデリシア宮川店で購入した当該ユウガオを共通に食べていたこと、患者の症状はユウガの苦味成分(ククルビタシン類)による症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、諏訪保健所は「苦味の強いユウガオ」を原因とする食中毒と断定した。
≪当該ユウガオに関する情報≫
商品名 :ユウガオ(生産者名:柳沢九五子)
販売形態:1/2または1/3にカットし袋詰めされたもの
販売日 :令和元年9月15日から令和元年9月20日
販売場所:デリシア宮川店の地場野菜販売コーナー(茅野市宮川4449-1)
≪問い合わせ先≫
●諏訪保健所 食品•生活衛生課(電話)0266-53-6000(代表) ●(株)デリシア(電話)0120-542-889
【商品に貼られていたラベル(見本)】
 
   「デリシア宮川店で上記のラベルが貼ってあるユウガオを購入し、まだ残品がある場合は絶対に食べずに廃棄してください。ユウガオに苦みを感じた場合は、絶対に食べないで廃棄してください。苦みのあるユウガオを食べて体調不良となった場合は、医療機関を受診してください」とデリシア宮川店では注意を呼び掛けている。
 
<ユウガオの食中毒の特徴>
   ククルビタシン類は、観賞用のウリ科植物(ヒョウタンなど)に含まれる苦味成分である。ごくまれに食用のウリ科植物(ユウガオなど)に高濃度のククルビタシン類が含まれている場合がある。過去にヒョウタンの誤食や苦味の強いユウガオによる食中毒が発生している。
   症状は食後数分~数時間で唇のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を起こす。予防方法は食べてみて、強い苦味がある場合は食べないで廃棄する(※ゴーヤ(ニガウリ)の苦味成分はククルビタシン類とは別の物質)。
   参考までに厚生労働省のホームページ~自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ユウガオ~
   https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000079844.html
   長野県のホームページ~激しい苦みのあるウリ科植物にご注意ください~
  https://www.pref.nagano.lg.jp/shokusei/kenko/shokuhin/shokuchudoku/yugao.html
 
   長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和元年度(うち長野市)9件(1件)
341名(2名)、平成30年度(うち 長野市)17件(6件)194名(51名)。長野県内における「苦みのあるユウガオ」による食中毒発生状況は、令和元年度1件(大町保健所管内)3名となっている。
 
   この件のお問い合わせは諏訪保健所 食品•生活衛生課 食品衛生係 (次長)森山秀一郎 (課長)松澤 淑美 (担当)牧田美保子まで(電話0266-57-2929<直通>  0266-57-6000<内線2250>  FAX0266-57-2953  E-mail suwaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。