2021.02.19(金)

2020年における豆乳類の生産量

430,534kℓを達成、過去最高の

生産量を記録(日本豆乳協会)

~コロナ禍において、外食需要が減少する中で宅内における利用が促進され、
この10年間で無調整豆乳は6倍に拡大し、調製豆乳に迫る勢いで市場が成長~
   日本豆乳協会(事務局千代田区二番町、重山俊彦会長、キッコーマンソイフーズ(株)取締役会長、川村良弘事務局長、以下豆乳協会)では、2020年1~12月期における豆乳市場の動向について検証したところ、豆乳類全体の生産量は430,534 kℓとなり、前年と比べ5.3%増を記録し豆乳を中心に市場が伸長している。
   また、豆乳協会では四半期毎に国内豆乳生産量を検証しており、2020年10月~12月期においては、108,412kℓ(101.6%)となった。豆乳類を分類別に見ると、「豆乳(無調整)」の生産量は 31,185kℓ(98.8%)、「調製豆乳」は54,112kℓ(104.5%)、「果汁入り豆乳飲料」は4,042kℓ(100.2%)、コーヒーや紅茶などの「フレーバー系の豆乳飲料(その他)」は、14,596kℓ(95.3%)となり、出荷量においても生産量と同様の傾向を示した。
   豆乳協会では今期、昨年同期を下回るカテゴリーについては、コ ロナ禍において外食需要が減少したことに加え、テレワークが推奨されたことで、オフィス街を中心とするコンビニでの利用者減が相まって、やや減少に転じたと分析している。一方で、調製豆乳を中心に宅内需要は引き続き増加傾向にあり、家庭内での豆乳の普及が進んでいると考えている。
   また、2020年においては第2四半期より、豆乳類の生産量は四半期で約110,000kℓ前後となり、特に「豆乳(無調整)」や「調製豆乳」の愛飲者が増加傾向にある。豆乳類の中で最も生産量が多い「調製豆乳」においては、95,832kℓ(2008年)から209,289kℓ(2020年)と倍以上に増加している。また「豆乳(無調整)」は2008年に20,999kℓであったのに対し、2020年には125,035kℓと、この10年間で約6倍となり、調製豆乳の生産量にだんだんと近づくほどに伸長を示している。生活者への豆乳の飲み方、食べ方、料理などの提案が受け入れられ、日常的に鍋や料理に加え、コーヒーや紅茶等にも気軽に使用するようになってきたことなどが、家庭の中に豆乳を愛飲する習慣が浸透してきていることを確認した。
   豆乳協会では、引き続き国民一人あたりの豆乳(類)年間飲用消費量を4ℓに増加させ(2015年 2.4ℓ/総人口12,700 万人)、年間総生産量を50万kℓにすることを目標に、豆乳に対する人々の理解や関心を高めるため、年間を通じて様々な啓発•啓蒙活動を展開していく。なお、主に業務用にあたる「その他」に分類される豆乳の1月~6月期の生産量をこれまでは合計5,319 kℓとしてきたが、一部追加集計があったため、実際には7,920 kℓとなる。
<参考>
   日本豆乳協会は、豆乳および豆乳製品の普及を第一の目的に様々な啓蒙活動を行っている。昭和54年9月1日に設立して以来、豆乳メーカー各社が会員となり、メーカー同士の親睦や情報交換更には他の機関や団体との協調を図っている。豆乳類の製造、加工、品質、流通に関する研究は勿論、業界の健全な育成、発展に寄与することをミッションに、日々、豆乳の普及や期待される効果•効能の啓蒙活動を展開している。毎年10月12日を「豆乳の日」と制定し、業界全体が一丸となって豆乳の普及に向けて様々な活動を行っている。
   この件のお問い合わせ先は日本豆乳協会 広報担当(株)VA インターナショナル 田中/陳まで(電話03-3499-0016  FAX03-3499-0017)。