2024.05.17(金)

「須坂市須坂伝統的建造物群保存地区」
重要伝統的建造物群保存地区に、県内の
保存地区は8地区に

   本日、文化審議会は「須坂市須坂伝統的建造物群保存地区」を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう文部科学大臣へ答申した。今後の官報告示を経ると、重要伝統的建造物群保存地区
は全国で129地区となる予定だ。県内の保存地区は8地区に、保存地区のある自治体数は7団体
となり、ともに全国最多となる。
   須坂市須坂伝統的建造物群保存地区は、北信地方の製糸業の隆盛を伝える豪壮な主屋が建ち並ぶ近代の商家町。
■特筆すべきもの
○保存地区は近世を通じて交差する街道を中心に発展した町場を基盤として、近代に製糸業の隆
 盛とともに商業地として栄えた町である。
○江戸時代末期から昭和時代前期にかけて建築された装飾的な意匠をもつ大壁造の商家や、町場
 の拡大に伴い高密度に建ち並んだ長屋、土蔵や寺社などの多様な建築物に加え、主屋の脇門や
「ぼたもち石積み(*)」等の特色ある伝統的建造物群が一体となり、歴史的風致を形成する。
○北信地方における製糸業の隆盛をよく伝え、価値が高い。
   *「ぼたもち石積み」は、ぼたもちのような丸々とした石で組まれた石積みを、須坂市では「ぼ
 たもち石積み」と呼び、建造物の基礎に用いる。

(写真は須坂市役所提供)
 
   この件のお問い合わせは県民文化部 文化振興課文化財係 三木、馬場まで(電話026-235-7441
<直通>   026-232-0111<代表>内線3580   FAX026-235-7284   E-mail bunkazai@pref.nagano.lg.jp)。