2024.09.25(水) |
<外食市場8月の動向>
台風が営業時間に影響するもお盆需要と
インバウンドの増加で売上げ好調に
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一般社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:久志本京子)は協 会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2024年8月度の集計結果をまとめた。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計。なお2019年同月比につきましては、新型コロナの5類移行から満1年が経過したため、2024年5月度を以て掲載を終了した。
8月の全体概況は、観測史上最高の気温となった西日本をはじめ全国的に高い平均気温のなか、3つの台風が各地に大雨被害をもたらした結果、前年より土曜日が1日多い曜日周りであったにもかかわらず、臨時休業や営業時間短縮の店舗が続出した。しかし、お盆休みと過去最多の訪日客数が外食需要を押し上げ、外食全体の売上げは前年比109.3%と なった。
業態別概況では、ファーストフード業態(FF)の好調が続き、売上げ109.6%となった。「洋風」は11日まで続いたパリ五輪の在宅需要やお盆需要が貢献し、売上げは107.8%となった。「和風」は新メニューの導入が奏功し、売上げは116.3%となった。
「麺類」は猛暑に対応した冷たいメニュー、辛いメニューが売れ行き好調、 売上げ110.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、台風の影響を受けたが土曜日が1日多かったことがプラスとなり、売上げ102.4%となった。「その他」は「カレー」の価格改定や「アイスクリーム」の季節キャンペーンで、売上げ112.2%となった。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上げは109.9%となった。「洋風」はメニュー改定や販促キャンペーンの実施で、売上げ110.1%。「和風」は台風による時短営業や南海トラフ地震情報によるイベント中止などがあったものの売上げは好調、112.0%となった。「中華」はテイクアウトのネット予約サービスの拡充などにより、売上げは112.5%。「焼き肉」は休日の国内需要とインバウンド需要が堅調で、売上げ103.9%となった。
パブ•居酒屋業態は、南海トラフ地震情報や台風の影響もあったが、お盆の集客はおおむね堅調で、季節メニューの好調とあいまって売上げ103.7%となった。ディナーレストラン業態は台風による臨時休業で予約キャンセルもあったが、それを埋め合わせるだけのフリー客やインバウンド客があり、売上げ106.7%となった。
喫茶業態は台風で一部店舗が休業を余儀なくされるなど集客に影響が出たものの、新メニューや冷たいメニュー、季節キャン ペーンなどが好評で、オフィスやターミナル、百貨店での営業が好調、売上げは108.2%となった。

この件のお問い合わせは、JF事務局の松崎、亀島、石井まで(電話03-5403-1060)。