2024.10.10(木)

酬恩庵 一休寺 名勝庭園茶室「虎丘庵」
秋季特別拝観、10月10日10時からオンライン
先行予約開始(京都春秋)

酬恩庵 一休寺外観                                                   東庭

 京都府南部、京田辺に位置する「一休さん」の通称で親しまれる臨済宗大徳寺派の古刹「酬恩庵 一休寺」は、一休禅師が起居されていた名勝庭園茶室「虎丘庵」の2024年秋季特別拝観を開催する。これに伴い10月10日(木)よりオンラインにて先行予約の受付を開始する。
 酬恩庵 一休寺の歴史は、日本臨済宗の勃興に多大な影響を与えた南浦紹明(大應国師)が禅道場を建てたことに始まる。一時荒廃するが、一休宗純が康正年中(1455~6年)に南浦紹明の遺風を慕って堂宇を再興し、師恩に酬いる意味で「酬恩庵」と命名した。
   一休禅師は後半生をここで過ごし、大徳寺住持となった際も酬恩庵から大徳寺へ通った。禅師はこの場所で88歳で示寂、遺骨は境内に葬られた。足利義政が建てた本堂や前田利常が再興した方丈が重要文化財に指定されているほか、方丈を囲む3つの庭園や、この度特別公開をする虎丘庵庭園は名勝に指定されている。
 虎丘庵はもと、京都東山の麓に在ったものを一休禅師74歳の時、応仁の乱のためこちらに移築したものだ。草庵造りの静寂穏雅な建物で屋根は檜皮葺で葺かれている。周囲の庭園は禅院枯山水様式のもので、特に東部は七五三に配石をしており、大徳寺真珠庵の七五三庭園と同一手法である。作者は侘茶の祖、村田珠光と伝えられており、虎丘庵はその当時、珠光をはじめ金春禅竹などたくさんの文人が集う文化サロンでした。今回の特別拝観では、通常非公開の虎丘庵を、住職の案内で拝観いただき、庫裏にて住職と共にお茶で一服していただく。
 
酬恩庵 一休寺 名勝庭園茶室「虎丘庵」特別拝観情報
日程:2024年11月19日(火)、21日(木)~25日(月)、27日(水)、30日(土)、12月2日(月)、3日(火)開始時間:11時、13時、14時、15時/日(所要時間:約50分程度)
定員:各回10名
志納料:お一人様 3,000円(拝観料別途)
内容:約20分の住職による虎丘庵の案内と自由拝観、その後、庫裏にて住職と歓談しながら喫茶喫茶内容:抹茶 奥西緑芳園「芳草の白」
               菓子 一休寺特製亀山 ※走井餅老舗餅
               茶 奥西緑芳園「特撰ほうじ茶」 
予約方法:10月10日(木)10時よりオンラインにて先行予約受付開始 
              http://www.ikkyuji.org/experience/
               10月15日(火)10時より電話予約受付開始(酬恩庵一休寺 電話0774-62-0193
拝観時間:9時~17時(宝物殿 9時30分~16時30分)
拝観料:600円

名勝庭園茶室「虎丘庵」内部
名勝庭園茶室「虎丘庵」