全国10件の選定のうち長野県は2件の選定

14.04.12(土)

 日本森林学会が100周年を契機とした事業として、2013年度から募集を開始した「林業遺産」に県内から2件が選定された。林業遺産とは、日本各地の林業発展の歴史を将来にわたって記憶・記録していく試みとして日本森林学会が選定しているものである。
 林業遺産の対象は林業の歴史上重要なもので、景観、施設、跡地等、土地に結びついているもの、林業の体系的な技術、特徴的な道具類、古文書・資料群等(但し、公的機関や学協会による文化財などの指定を受けているものを除く)。選定方法は、日本森林学会員の応募推薦により、林業遺産選定委員会の審査のうえ選定される。2013年度は全国10件の選定のうち、長野県内から2件が選定された。
 名称は旧木曾山林学校にかかわる林業教育資料ならびに演習林。年代は1901•02年 (明治34、35年)。所有者•管理者は長野県木曽青峰高等学校•長野県林務部。日本の林業教育の発祥と歴史的展開を示すもの。
 名称は木曾森林鉄道(遺産群)。年代は大正~ 昭和初期。所有者•管理者は木曽郡上松町、大 桑村、木曽森林管理署。木曽地方で活躍してきた森林鉄道の代名詞的存在(日本森林学会公表資料抜粋)お問い合わせ先は、旧木曾山林学校にかかわる林業教育資料ならびに演習林は木曽青峰高等学校 木曾山林資料館 担当 山口登 090-1546-6100。木曾森林鉄道は中部森林管理局 企画調整課050-3160-6506(IP電話)、026-236-2515(NTT電話)。