8月下旬から9月中旬に出荷に

14.08.22(金)

 県産の“日本なし”「幸水」が旬を迎える。長野県の主力品種の中で最も早く収穫が始まる品種で、強い甘みと豊富な果汁が特徴の日本なしだ。主な産地は上伊那地域、下伊那地域。出荷予定期間は8月下旬~9月中旬、入手先は県内の青果店、農産物直売所等で販売されている。

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 日本でなしが食べられ始めたのは弥生時代頃とされ、江戸時代には栽培技術が発達し、100を越える品種が栽培されていたようだ。「幸水」は日本なしの中で、全国で最も多く栽培されているポピュラーな品種である。
 全国1位の収穫量は千葉県の36,900トン(全国シェアの13.8%)、2位は茨城県の28,000トン(10.4%)、長野県は6位で収穫量は13,500トン(5.0%)となっている(平成25年度農林水産統計•日本なし)。
産地のJA上伊那では「上伊那地方は日本なしの栽培が盛んで、「幸水」から晩生種の「南水」まで多くの品種が栽培されています。上伊那の「幸水」は、糖度が高く“シャリ感”が売りです。是非 ともこの機会に上伊那で育った「幸水」をご賞味ください」と話している。
 産地の問い合わせ先はJA上伊那 営農部指導販売課 担当者:鈴木明彦、久保田孝明まで
(電話0265-72-8833、FAX0265-72-6107)。
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mail-new.png e-kazitu@ina.nn.-ja.or.jp
 南信農業試験場のなし研究。試験場では高品質で病害に強い品種の育成に取り組んでおり、平成 24年には早生の「サザンスイート」を育成した。 現在も新品種の育成に向けて約350の新品種候補の品質を調査している。
 また、果実の肥大や成熟の程度を調査し農家のみなさんに情報提供して、収穫時期の参考にして貰っている。今年は平年より大きく成熟はやや早い傾向だ。

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新品種候補の品質検査

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