ほどよい脂の乗りでさっぱりとした旨み

14.09.19(金)

 県産ブランド魚の代名詞「信州サーモン」の登場から約10年。宿泊施設や養殖関係者から 「信州サーモン」に続く新たな特産魚を求める声が高まる中、県水産試験場では高品質なイワナの量産技術の確立に取り組んできた。

信州大イワナ.png

 新たに登場する魚は「信州大(おお)イワナ」(仮称)。この度、県内養殖業者に稚魚を『初』出荷する。2年後の平成28年度、県内宿泊施設や飲食店のメニューに新たな信州ブランド魚が登場する。
 稚魚の出荷は9月24日(水)午後1時30分に水産試験場木曽試験地(木曽郡木曽町新開正ノ平127-238) から初出荷(以降順次出荷)する。出荷数量は15水産業者に稚魚(約5g)を約 20,000 尾出荷する。
 「信州大イワナ」の特徴は、成長しても生殖能力を持たないため、産卵期に左右されず年間を通じて肉質が良く大型に育つ養殖魚だ。従来の「イワナ」は体重(ふ化後3年) 600g、「信州大イワナ」は11,00gある。
刺し身.png 調理師の方々の評価も上々だ。「刺身は身が締り、旨みもある。脂の乗りがちょうどよく、寿司にすると一段と美味しい。また味噌漬け、麹漬けも美味だ。今後メニューに加えたい」と(一社)長野県調理師会では話している。
 今後の展開では平成27年に信州大イワナ協議会(仮称)の設立、名称決定および商標登録、平成28年に食用魚の初出荷(6トン程度)、お披露目会の開催を予定している。また、販促活動では県内宿泊施設•外食産業への販売促進、観光物産イベント等でのPRも予定している。

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 お問い合わせは県水産試験場 (場長) 田原偉成 (担当)山本聡まで(電話0263-62-2281 FAX0263-81-2020)。
mail-new.png suisan@pref.nagano.lg.jp