産地は松本、下伊那、上伊那地域

14.09.26(金)

 日本なしの基幹品種である「南水」が旬を迎えた。“甘みの強さ”と“日持ちの良さ”が特徴のなしだ。主な産地は松本地域、下伊那地域、上伊那地域、出荷予定期間は9月下旬〜12月上旬、入手先は県内の青果店、農産物直売所等で求めることが出来る。

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 「越後」と「新水」を交配し育成された「南水」は平成2年に品種登録された。県試験場で育成した日本なしで品種登録されたのは、この 「南水」が初めてだ。名前の由来は育種を手がけた南信農業試験場の「南」と親なしの新水の「水」。全国的に栽培されている幸水、豊水などと肩を並べ、全国に羽ばたく品種となってほしいとの願いも込められている。
 県園芸畜産課調べによると、県内の生産状況は平成23年の結果樹面積(果実が収穫できる面積)は197㌶、収穫量は4,248㌧、平成24年は202㌶5,159㌧、平成25年は204㌶3,350㌧となっている。
 産地のJA松本ハイランドでは「さわやかな気候に恵まれた豊かな大地と、昼夜の寒暖の差が甘くおいしい農産物を育てます。多汁で甘みの強い「南水」 はサクサクとした食感で保存性にも優れています。イベントとして『信州•松本そば祭りハイランド産農産物大放出』が10月11日(土)〜13日(月)まで松本城公園ほかで行われ、この南水が味わえます」と話している。
 産地の問い合わせ先はJA松本ハイランド 果実課/販売促進課 担当:村山誠/百瀬勝郎まで(電話0263‐25-7541 FAX:0263-27-4880 URL http:www.ja-m.iijan.or.jp)。

 南信農業試験場の「なし」栽培研究。「南水」の栽培では病気や日焼けを防ぐなどのため、袋を果実に被せたり、袋を破って成熟度を確認したりする、腕をあげっぱなしの管理作業が多くある。試験場ではこれらの作業の軽減を図るため、管理しやすい成木の仕立て方法やアシストスーツなどを活用した新しい作業体系の試験研究を行っている。

補助器具のアシストスーツ.png