国際流通の新たな挑戦!日本の地方から米国の地方へ

和牛のトップブランド「松阪牛」を米国輸出に向け
フロリダ州オーランドでプロモーションを実施(三重県)

 1月22日(木)〜23日(金)〈現地時間〉にアメリカフロリダ州オーランドにおいて、三重県農林水産物・食品輸出促進協議会の主催により、米国における「松阪牛」BtoBプロモーション及び個別訪問ニーズ調査を実施し、米国バイヤーから高い評価を貰った。
 プロモーションは1月22日午後1時30分~3時30分、ホテル「Wyndham Lake Buena Vista Resort」(ウインダム レイク ブエナ ビスタ リゾート)で行われ、参加者は現地バイヤー、経済団体、メディア等約85名が参加。また、三重県関係者は石垣英一副知事、三重県農林水産物•食品輸出促進協議会事務局、他に松阪牛協議会の山中光茂会長(松阪市長)、西村敏博副会長、磯田浩利副会長らが出席した。

会場での特産松阪牛肉の展示特産松阪牛関係者と副知事、松阪市長

 冒頭、副知事から「松阪牛」を初めてアメリカに輸出し、オーランドでお披露目できることについて、これまで輸出に関わっていただいた全ての関係者に対しお礼を述べるとともに、「本日のお披露目会を第一歩としてこのオーランドから全米へと、さらに全世界へと情報発信されることを大いに期待します」と挨拶した。
 続いて松阪牛協議会会長の山中松阪市長から、「日本を代表するブランド牛の特産松阪牛を初めてアメリカに輸出し、日本の肥育農家の情熱と伝統文化を守る思いのこもった特産松阪牛の魅力を感じていただきたいと思います。その食文化の原点の街松阪市も訪れてほしい」と述べられた。
 ホテルの会場では特産松阪牛のサーロインのブロック肉を展示するとともに、DVD映像を用いた松阪牛のプレゼンテーションを行った。映像では松阪牛個体識別管理システムの仕組み、松阪牛の歴史、農家での肥育状況などが英語で紹介され、特産松阪牛の生産者である西村敏博さん、磯田浩利さん、松本しのぶさんの紹介もした。
 最後に牛の試食会を行い、料理としては、サーロイン・カタロース・バラ肉を使った焼肉、サーロイン・リブロースを使ったビーフステーキ、ウチモモを使ったローストビーフ、サーロイン・リブロースを使ったにぎり寿司、カタロースを使ったしぐれ煮を提供した。

料理(にぎり寿司)現地参加ゲストとの交流会場での試食会

 試食会に参加したバイヤー等との懇談では「非常においしい。明日からでも使いたい」「和牛は知っていたが、今日特産松阪牛を食べてみて、本物の和牛の味を知った」「少しでも早く取り扱いできるように期待している」など松阪牛の肉の柔らかさやおいしさに対する驚きの声が寄せられ、今後の取引ついての期待が高まる結果となった。
 個別訪問ニーズ調査(個別訪問面談調査)では、1月23日(金)9:30~15:30までオーランド市内の高級レストラン、ホテル、食肉レストランで行われた。具体的には県輸出促進協議会、松阪牛協議会メンバーが現地高級レストラン、ホテル、食品流通業者等7社に対し、個別訪問による松阪牛に対するニーズ調査を実施した。
 訪問先からは「価格に見合う価値、最高級メニューとしての訴求力、肉の質は実感できた。特にステーキ、寿司、しぐれ煮はベリーグッドだ」「知名度を上げるためには、価格に見合う価値を伝える営業力、料理人に対する教育が必要だ」「トップ5%の富裕層にはニーズがある」などの意見を頂いた。
 在マイアミ日本国総領事表敬訪問も1月23日(金)12:00~14:00まで行った。参加者は石垣英一三重県副知事ほか随行者2名。副知事がマイアミ市にある在マイアミ日本国総領事公邸に長嶋伸治総領事を表敬訪問した。
 副知事から「今後、松阪牛の輸出がオーランドを拠点として全米で定着できるよう協力をお願いしたい」と依頼したところ、総領事からは「マイアミ市でも和食への関心は高まりつつあり、日本の高級食材の流通の伸びは期待できます。できることがあれば支援したい」とのお言葉を頂いた。