西鉄・JA全農の共同事業の農業振興を目指す新会社

「株式会社NJアグリサポート(仮称)」3月13日に設立
「あまおうプレミアムスパークリングワイン」を製造・販売

 西日本鉄道㈱と全国農業協同組合連合会(以下JA全農)〔本所東京都千代田区 成清一臣代表理事理事長〕では、3月13日(金)に「株式会社NJアグリサポート(仮称)」を設立する。
 現在の日本の農業を巡っては、就農者の高齢化による生産面積の減少や後継者不足による就農者の減少など多くの課題が指摘されている。福岡の農業も同様に生産面積、就農人口ともに落ち込みをみせている。このような課題を解決するため、政府や県、市町村、JAグループ等では農業生産効率の向上や農産物の付加価値を高める6次産業化、営農者育成、農地集積などの農業活性化策を進めている。
 こうした背景のなか、西日本鉄道㈱でも「縁線プロジェクト」を立ち上げ、地域と一緒になって「あまおうプレミアムスパークリングワイン」を製造・販売するなど、6次産業化の取り組みを行って来た。
 その取り組みをさらに推し進めるため、この度同社が持つ商品企画、販路などのノウハウとJA全農の持つ営農生産指導ノウハウを組み合わせて、総合的な農業振興を目指す新会社を設立することとした。
LinkIcon事業スキーム.pdf
 新会社では福岡県の農業生産基盤の維持拡大と就農者の所得向上、農業経営の安定化を目標に、主に農産物の生産・加工・販売と、農業経営や生産技術の実践指導に取り組む。モデル農場を設置し新規就農者を育成するとともに、高収益農業モデルの確立や大規模雇用型農業モデルの実証にも挑戦する。
 モデル農場では研修生を受け入れ、農業に関する深い知識を持つ講師の指導のもとで、いちご「博多あまおう」を栽培する。博多あまおうの栽培を通じ、研修生に生産から収穫・流通・販売にいたるまでの技術・知識を学んでいただくことで、今後の福岡県の農業を支える人材を育成する。
 研修後も技術指導や販路開拓などの支援を行うことで、継続的な農業経営をサポートする。また、将来的にはいちごだけでなく、アスパラや小松菜、水菜など栽培品種を拡大していく予定で、新会社を通じ、西鉄沿線をはじめとする福岡の農業の活性化に挑戦していく方針だ。
 この件に関するお問い合わせ先は西日本鉄道(株) 広報室広報課[担当者名]赤瀬優まで(電話092-734-1383)。
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