食味良し日持ち良し

オリジナル日本なし
「南水」の出荷が始まる

2015.09.08(金)

 長野県の日本なしの基幹品種である「南水」が旬を迎える。“甘みの強さ”と“日持ちの良さ”が特徴のなしだ。主な産地は下伊那地域、上伊那地域、松本地域。出荷予定期間は9月中旬〜12月上旬で、入手先は県内の青果店、農産物直売所等でお求めできる。
 日本なし「南水」は、「越後」と「新水」を交配して育成し、平成2年に品種登録されている。
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南信農業試験場が育成した日本なしの中では初の登録品種だ。育種を手がけた南信農業試験場の「南」と、親なし の新水の「水」に由来する。全国的に栽培されている幸水、豊水などと肩を並べ、全国に羽ばたく品種となってほしいとの願いも込められている。
 県農政部園芸畜産課調べによると、県内の生産状況(結果樹面積、収穫量)は平成24年202㌶収穫量5,159㌧、平成25年204㌶3,350㌧、平成26年209㌶4,605㌧となっている。※結果樹面積とは果実が収穫できる面積である。

〈産地からひとこと!〉
 JAみなみ信州では「「南水」は、地元の南信農業試験場で育成された赤梨の品種で、糖度が高く、果汁が多いのが特徴です。酸味が少ないため甘い梨が好きな方にお勧めです。また、貯蔵性に優れていますので、常温で1か月、冷蔵庫では3か月程度保存することができます。多汁で甘みの強い「南水」を、ぜひご賞味ください」と話している。産地の問い合わせ先はJAみなみ信州 営農部 果実課 担当:三石佳明、林克明まで(電話0265‐52-6644 FAX0265-52-6960 URL http://www.ja-mis.iijan.or.jp/directsales/(直売所))。

〈南信農業試験場の「なし」栽培研究〉
 試験場では管理作業の省力・軽労化を進めるため、隣り合わせの樹を連結させる「樹体ジョイント仕立て」について研究している。この新しい仕立て方法を用いると、樹の生育が均一化し、作業の移動が直線的になることで、せん定、摘果、袋掛け等の作業時間が約2割削減できる。また、より一層の省力・軽労化を目指し、樹体ジョイント仕立て園で、自動走行車やアシストスーツなどを利用する研究も併せて行っている。
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 この件に関するお問い合わせ先は下伊那地方事務所農政課 生産振興係 (課長)下島秀昭 (担当)安藤忠幸まで(電話0265-53-0414<直通> 0265-23-1111<代表> FAX0265-53-1629)。
mail-new.png shimochi-nosei@pref.nagano.lg.jp