信州の伝統野菜に新たな

選定候補が続々登場する
委員会を10月19日に開催

2015.10.20(火)

 第29回信州伝統野菜認定委員会を10月19日(月曜日)長野県中野庁舎201会議室(中野市中央1-4-19)で開催した。地域で育まれてきた伝統野菜のうち、一定の基準を満たすものとして認定される「信州の伝統野菜」(平成19 年制度創設)に新たな候補が登場した。 長野県内で栽培されている野菜のうち、「来歴」「食文化」「品種特性」について一定の基準を満たしたものを「信州の伝統」として選定している。
※H27.10月現在「信州の伝統野菜」選定71種類、伝承地栽培認定44種類、加工品使用承認37 商品となっている。

〈審議内容〉「信州の伝統野菜」の選定について「新たな候補(4品)」は次の通り。
○赤石 紅 にんにく(喬木村) 大正時代末期頃には富田地区を中心に作られていたとされる。形状はやや小ぶりで外皮が赤紫色なのが特徴。辛味が強く茎もおいしい。
1_【赤石紅にんにく】.jpg
○志げ子なす(喬木村) 昭和30年頃、天龍村から種子をもらい栽培が始まったとされる。肉質は柔らかくアクが少なく、なす焼き、漬物にするとおいしい。
2_【志げ子なす】.jpg
○小森茄子(長野市) 明治中期頃から栽培されていたとされる。肉質が緻密で果皮が柔らかく、なす焼き、おやき、天ぷら、煮物にするとおいしい。
3_【小森茄子】.jpg
○ししこしょう(栄村) 昭和20〜30年頃には栽培されていたとされる。辛味は種にあり、果肉にはほとんどない。辛味調味料、塩漬け、味噌蒸し焼き等で食される。

〈その他の審議内容〉
(1)「信州の伝統野菜」伝承地栽培認定について<変更>1品目あかたつ(南木曽町)
 伝承地で一定の基準を満たした生産者グループが栽培する「信州の伝統野菜」を伝承地栽培認定している。期間は3年間で継続には更新が必要。
(2)「信州の伝統野菜」伝承地栽培認定証票使用について<変更、更新>4商品
 伝承地栽培認定された伝統野菜を使用した加工品で、一定の基準を満たしたものに認定証票使用の承認を行っている。

 この審査は公開で行った。お問い合わせは県農政部園芸畜産課野菜・特産係まで(電話026-235-7228)。
mail-new.png enchiku@pref.nagano.lg.jp