錦鯉産業の振興、世界農業遺産を目指して

長岡•小千谷「錦鯉発祥の地」活性化推進
協議会を設立ーー(長岡市)

2015.10.26(月)

 錦鯉発祥の地である長岡市と小千谷市は、「長岡・小千谷「錦鯉発祥の地」活性化推進協議会」を設立した。協議会は錦鯉の文化的価値を高めながら、世界に向けたプロモーション活動を展開し、産業振興と地方創生へつなげる。なお両市は中越大震災から10年を迎えた昨年、錦鯉を「市の魚」として制定した。
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 この設立の目的は、長岡市及び小千谷市の魚「錦鯉」の文化的価値を高め、将来にわたって子どもたちが誇れるよう、官民一体となって世界へ向けたプロモーションを展開する。併せて地方創生・総合戦略の実践策として錦鯉産業のさらなる振興を図る。
 協議会で検討する方策は(1)錦鯉の文化的価値、評価の確立(2)プロモーション戦略(3)ブランド力の強化・保護(4)世界展開に向けた振興戦略(5)その他、目的達成のために必要な事項となっている。
 その他に長岡市は、錦鯉を身近に観賞できる大型水槽(横2,200㎜×高さ1,000㎜×奥行き1,400㎜)を「やまこし復興交流館おらたる」に設置する。11月下旬には市の玄関口「シティホールプラザアオーレ長岡」にも設置する。
 参考までに昨年度の日本の水産品輸出額(観賞魚)は約30億円(農林水産省統計)。そのうち大半が新潟県産で生産高の約7~8割を輸出。世界を市場としている。錦鯉の主な輸出先は、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、オランダ、ベルギー、マレーシア、シンガポール、南アフリカ共和国など世界30カ国に及ぶ。長岡市は錦鯉のプロモーション活動として、エジプト、サウジアラビア、カナダ、アルメニア、アルバニアの5カ国の大使館へ寄贈している。

 この件に関するお問い合わせ先は長岡市役所農林部農政課まで(電話0258-39-2223)。