歴史と伝統ある戸隠に伝わる

ピリリと辛い地大根!
「戸隠おろし」の出荷が始まる

2015.11.13(金)

 長野市戸隠地区の風土と食文化の中で受け継がれてきた信州の伝統野菜「戸隠おろし (戸隠大根)」が、出荷・販売される。「戸隠おろし」の産地は長野市戸隠、出荷期間は11月上旬〜11月下旬、 栽培グループは戸隠おろし振興会。
 「戸隠おろし」は、長野市戸隠地域に伝わる地大根を伝統の形と味をそのままに、県野菜花き試験場が育種した品種である。全長16〜20cm程度で緻密な肉質と適度な水分をもっており、大根おろしや漬物に用いられる。かつてはえびす講の時期に馬に乗せて長野市内へ運んで販売され、戸隠の厳しい冬を迎える前の貴重な現金収入となっていた。歴史と伝統ある地大根、それが「戸隠おろし」である。
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〈産地からひとこと!〉
 戸隠おろし振興会では、地大根「戸隠おろし」の栽培に取り組んでいる。辛さの中に甘さのある“甘もっくり” としたおいしさが自慢の戸隠おろしは、そばの薬味は勿論、漬物にもぴったりだ。主に漬物業者へ契約出荷をしているが、地元の直売所や蕎麦屋でも賞味いただける。「この機会に是非戸隠へお出かけください」と戸隠おろし振興会では呼び掛けている。
 問い合わせ先はJAながの裾花営農センター 担当者 和田新まで(電話026-254-2424 FAX026-254-2686)。
mail-new.png susohanaec@ngn.nn-ja.or.jp
 県内各地に残る貴重な伝統野菜の文化的、遺伝的な意義や価値を多くの人に知っていただき、後世まで伝えるため、平成19年に「信州伝統野菜認定制度」を創設した。県内で栽培されている野菜のうち「来歴」「食文化」「品種特性」の3項目について、一定の基準を満たしたものを「信州の伝統野菜」に選定している。
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 この件のお問い合わせは長野地方事務所農政課 生産振興係 (課長)若林秀行 (担当)横澤愛美まで(電話026-234-9514<直通> 026-233-5151(代表)内線2189 FAX026-234-9513)。

mail-new.png nagachi-nosei@pref.nagano.lg.jp