2019.07.03(水)

農業・畜産関係の5試験場が平成30年度に

開発した新品種・新技術等の中から主な成果を

「2018研究成果トピックス」として紹介

   新品種ではそば「桔梗11号」。殻を取り除いた実の緑色が濃く、収量が多く倒れにくいそば新品種「桔梗11号」を育成した。「信州ひすいそば」ブランドを担う「⻑野S8号」の後の継品種として期待している。草丈が短いため倒れにくく収量が多い。食味評価は「⻑野S8号」と同等だ。

   新技術では流し込み施肥による水稲の省力的な追肥技術。水稲栽培で肥料を水口から溶かして流し込む省力的な追肥技術を開発した。水口に設置したコンテナ内に肥料を入れ、灌漑時に徐々に溶かして流し込む。作業時間は64~83%削減、資材費は4~25%削減出来る。

   新技術で石灰窒素散布を組み合わせた雑草イネ防除対策。従来の除草剤散布に加え、石灰窒素散布を組み合わせた省力的な雑草イネの防除体系を開発した。秋起こししない。「刈取り後~春期の耕起3週間以上前」の間に、石灰窒素50kg/10aを土壌全面に散布する。雑草イネの発生が減少した。

   新技術でももの果皮障害の原因究明と防除対策。もも産地で問題となっていた果皮障害の原因を究明し、防除体系を確立した。この障害がカビによる病害(モモうどんこ病)であることを国内で初めて解明。感染時期を特定し、効果的な防除体系を確立した。

   詳しくは農業関係試験場ホームページの研究成果トピックス「農業技術レーダー」をご覧ください(https://www.agries-nagano.jp/research)。
 
   この件のお問い合わせは県農業試験場企画経営部 (部長)山口光彦 (担当)山田直弘まで(電話026-246-2412<直通>  FAX026-251-2357  E-mail nogyoshiken@pref.nagano.lg.jp)。