2020.06.16(火

企業研修や飲食店舗の外装など多業種の企業による

森林・木材の持続的な活用が拡大、令和元年度森林・

林業白書の公表(農林水産省)

   本日「令和元年度森林及び林業の動向」及び「令和2年度森林及び林業施策」(「令和元年度森林•林業白書」)について閣議決定された。持続可能な開発目標(SDGs)へ森林•林業•木材産業がどう貢献するかを特集として整理した。60以上の事例を森林の整備、森林資源の利用、森林空間の利用で分類し、森林との多様な関わりを紹介している。
 
1.「令和元年度森林・林業白書」の概要
   森林•林業白書は、森林•林業基本法に基づき、政府が毎年作成して国会に提出するもので、森林•林業の動向と政府の施策について記述している。「令和元年度森林•林業白書」においては特集として、我が国におけるSDGsと森林•林業•木材産業の関係性を整理し、林業•木材産業と協働して企業や個人が取り組む様々な動きについて記述している。地域の特徴を活かし、さらに取組が広がっていくことを期待している。
「令和元年度森林•林業白書」は以下のURLで御覧になれる。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/

(取組例1 :森林での新入社員研修で離職率低下)

(取組例 2:木材を店舗外装に利用)
 
2.内容のポイント令和元年度森林及び林業の動向
(特集)「持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する森林・林業・木材産業」
   我が国におけるSDGsと森林・林業・木材産業の関係性を整理し、林業・木材産業と協働して企業や個人が取り組む様々な動きについて記述。
(トピックス)
令和元年度における特徴的な動きとして次の項目等を紹介。
-森林経営管理制度、森林環境譲与税のスタート及び国有林野管理経営法の改正
-東京オリンピック•パラリンピック競技会場等における木材利用
-中高層建築物等の木造化•木質化
-林業イノベーションの推進
-令和元年房総半島台風•東日本台風被害への対応
 
 
(第1章)森林の整備•保全森林経営管理制度や森林環境譲与税の詳細•活用事例等について記述。
(第2章)林業と山村(中山間地域)
   造林コストの低減やスマート林業等、林業の低コスト化•効率化に向けた取組等について記述。(第3章)木材需給•利用と木材産業
   8年連続で上昇した木材自給率や、建築及びエネルギー分野における木材利用、新型コロナウイルス感染症への対応等について記述。
 
(第4章)国有林野の管理経営
   国有林における技術開発や民国連携の取組等、林業•木材産業の成長産業化への貢献等について記述。
(第5章)東日本大震災からの復興
   森林の放射性物質対策、きのこの出荷制限等の状況のほか、復興に向けた取組について記述。
 
令和2年度森林及び林業施策
   令和2年度予算等を基に施策の概要を整理。