2021.03.05(金)

高能率で高精度な収穫作業を可能にする

にんじん収穫機(1条掘り)「HN114」を

4月1日に発売(ヤンマー)

   ヤンマーホールディングス(株)のグループ会社であるヤンマーアグリ(株)(岡山県岡山市、増田長盛社長)は、にんじん収穫機 (1条掘り)のモデルチェンジを行い、4月1日に発売する。

にんじん収穫機「HN114」イメージ
 
   国内で消費されるにんじんの国産割合は8割以上と高く、今後も安定的な生産が求められている。しかしながら、重量野菜であるにんじんの収穫•調製•出荷作業は生産者への労働負荷が大きく、作付面積は減少傾向にある。そこで、にんじん収穫機の能率向上と高精度な調製を実現する機能を追加することで、収穫作業の省人化と軽労化を可能にした。
<商品概要
商品名:にんじん収穫機HN114(1条掘り)
発売日:2021年4月1日
商品価格:3,300,000~3,350,000円(税抜、メーカー希望小売価格)
主な特長
(1)最大0.94m/秒の掘取り速度で高能率な収穫作業
   14.5馬力の高出力エンジンを搭載することで、従来機に比べ約10%速い0.94m/秒の収穫作業を可能にした。これにより収穫能率も10%向上し、1時間あたり最大約24,200本の収穫が可能だ。「掘取り」「根切り」「茎葉カット」「残葉処理」「選別(補助者作業)」「収容」の6つの工程を1台で同時に行え、高能率な作業を実現する。にんじんへの泥の付着が多い場合、付属品の「泥落とし装置」を装着することで掘取り直後に泥を落とすので、後工程作業における手間を軽減する。

収穫作業イメージ
(2)高速作業でもスムーズな操作が可能な「マルチパワステレバー」
   1本のレバーで機体の左右旋回と掘取部の上下操作が可能な「マルチパワステレバー」を採用している。軽い力でレバー操作が行え、レバー操作する手首をパッドに固定できるため長時間作業での疲れを軽減する。

マルチパワステレバー
(3)高精度な「根切り」「茎葉カット」「残葉処理」の仕上げ機能
   掘り取ったにんじんのサイズが揃っていなくても、3枚刃の「根切り装置」が高精度に根を切断する。また、茎葉カット工程までの搬送に「タッピングチェン」を採用することで、高速作業でもにんじんの搬送姿勢を一定に保つ。茎葉をカットする「切断刃」の高さは、葉の長さを0~17mmの範囲で調整できる。また、最大9mmの範囲で肩を切ることも可能で、加工業務用にんじんにも対応している。
   さらに、茎葉カットで切り残した葉があっても「倒根ディスク」でにんじんの向きを揃え、「選別コンベア」と「残葉処理ローラ」で高精度に処理するため、補助者の負担も軽減される。

根切り装置 

タッピングチェン

選別コンベアと残葉処理ローラ
(4)収穫体系に合わせて選べる2種類の収容方式
   ミニコンテナを最大11個積載可能な「ミニコン仕様」と、200㎏フレコンバックが使える「フレコン仕様」の2種類から、お客様の収穫体系に合わせた仕様を選択できる。

ミニコン仕様「HN114,CU」イメージ

フレコン仕様「HN114,FU」イメージ
 
<ヤンマーについて>
   1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーだ。「大地」「海」「都市」のフィールドで、産業用エンジンを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開し、お客様の課題を解決するソリューションを提供している。ヤンマーは“A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで、新しい豊かさへ。-”をブランドステートメントに掲げ、次の100年へ向けて持続可能な社会の実現に貢献していく。
   詳細はヤンマーのウェブサイトhttps://www.yanmar.com/jp/about/をご覧ください。