2021.05.19(水)

密苗と苗箱数、施肥量制御技術で稲作の省力化

低コスト化を実現する田植機「YR-DAシリーズ」

発売(ヤンマー)

   ヤンマーホールディングス(株)のグループ会社であるヤンマーアグリ(株)(本社岡山市、増田長盛社長)は、密苗やICT技術を活用し、稲作の省力化•低コスト化•高精度化を実現する田植機「YR-DAシリーズ」2機種を7月1日に発売する。<田植機「YR8DA」イメージ>

<田植機「YR8DA」イメージ>
 
  近年、農地の集約による経営の大規模化や、就農者減少•高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICT等の技術を活用した作業効率化が求められている。そこでヤンマーは、稲作の省力化と低コスト化を実現する密苗やICT技術を搭載しお客様の安定した移植作業を実現する「YR6DA/8DA」を発売する。
<商品概要
商品名:田植機 YR6DA/YR8DA 6/8条植え
発売日:2021年7月1日より順次発売開始
商品価格:2,783,000円~5,555,000円(税込、メーカー希望小売価格)
<主な特長
(1)育苗箱数を減らし省力化•低コスト化を実現する密苗技術 
   通常、乾籾100~150g(催芽籾125~187g)で播種するところを、乾籾250~300g(催芽籾312~375g)で播種することで大幅な省力化•低コスト化•労力軽減などを実現する密苗技術により、育苗箱や培土などの資材費を削減でき、播種や苗運びにかかる時間の短縮や人件費の削減、重労働による身体的負担の軽減に貢献する。
 また、従来の田植機と比較して精密な掻き取り技術はそのままに、最大掻き取り量を20%アップすることで、10a当たりの使用苗枚数の適応範囲が拡大、受託作業等で種類の異なる苗を植える際や使用苗枚数の違いにも柔軟に対応できるようになった。

<密苗移植作業 イメージ>
(2)苗箱数と施肥量を一定に制御し、計画通りの植え付けを実現
    新たに搭載した苗量アシスト機能により、作業前に10aあたりに使用する苗枚数を事前に設定することで、移植時の縦取量を自動制御し、設定通りの苗枚数で移植作業を行える。更にリアルタイムで車速を検知しスリップ時の施肥量を自動調整する施肥量アシスト機能(FD仕様)と組み合わせることで、事前に用意する苗や肥料、運搬時間のムダを減らし、省力化、低コスト化を実現する。

<苗量アシスト&施肥量アシスト機能 イメージ>
(3)簡単な操作で誰でもまっすぐ正確な植付けを実現(D仕様のみ)
  D-GNSS方式※の直進専用の自動操舵システムを採用しており、3つのボタンを操作するだけで自動直進が可能だ。事前に基準線のA点•B点を登録することで、基準線に平行にまっすぐ正確な植付けを行う。また、直進作業後の旋回時に必要な一連の作業を自動化するすこやかターン機能と連動させることで、旋回後のAUTOボタンを押す所作が不要になり、オペレーターはハンドル操作のみに集中できる。

<直進アシスト(D仕様)とすこやかターン機能の連動 イメージ >
※D-GNSS)Differential - Global Navigation Satellite System)方式
商品紹介ページ:https://www.yanmar.com/jp/agri/products/riceplanter/riceplanter/yr6da_yr8da/
 
<ヤンマーについて>
   1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカー。「大地」「海」「都市」のフィールドで産業用エンジンを軸にアグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開し、お客様の課題を解決するソリューションを提供している。ヤンマーは“A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで新しい豊かさへ。-”をブランドステートメントに掲げ、次の100年へ向けて持続可能な社会の実現に貢献していく。
詳しくは、ヤンマーのウェブサイトhttps://www.yanmar.com/jp/about/をご覧ください。
<注記>
   記載されている内容は発表時点のもの。最新の情報とは内容が異なっている場合があるのでご了承願います。