2021.06.24(木)

砂糖及び異性化糖の需給見通しについて

分蜜糖の消費量見通しは1,735千トンに

含蜜糖の消費量見通しは36千トン(農水省)

   農林水産省は、砂糖等に関して適切な価格調整を図るため、令和2砂糖年度及び同年度7~9月期における砂糖及び異性化糖の需給見通しを作成した。
<趣旨>
   農林水産省は「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、砂糖等に関して適切な価格調整を図るため、四半期毎に砂糖及び異性化糖の需給見通しを作成している。この需給見通しは、今後の消費量と供給量の見通しを示すことによって、関係者(生産者、製造業者、実需者)等に役立ててもらうものだ。
 
今後の消費量の見通し(令和2砂糖年度及び同年度7~9月期)のポイント
(1)分蜜糖の消費量見通し
   令和2砂糖年度の分蜜糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、1,735千トン(対前年+0.8%、+14千トン)と見込んでいる。7~9月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ448.7千トンと見込んでいる。
(2)含蜜糖の消費量見通し
   令和2砂糖年度の含蜜糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、36千トン(対前年+2.9%、+1千トン)と見込んでいる。7~9月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ7.3千トンと見込んでいる。
(3)加糖調製品の消費量見通し
   令和2砂糖年度の加糖調製品の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、470千トン(対前年-5.2%、-26千トン)と見込んでいる。7~9月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ123.8千トンと見込んでいる。
(4)異性化糖の消費量見通し
   令和2砂糖年度の異性化糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、795千トン(対前年+1.3%、+10千トン)と見込んでいる。7~9月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ231.5千トンと見込んでいる。
<消費量の見通し>

<供給量の見通し>

<用語、数字の解説>
注1)砂糖年度とは、該当年の10月1日から翌年の9月30日までの期間。
注2)分蜜糖とは、さとうきび、てん菜を原料とする糖汁を結晶化し、糖蜜を分離させた物で、上
  白糖、グラニュー糖などがある。
注3)含蜜糖とは、さとうきびを原料とする糖汁を濃縮し、糖蜜を分離せずに固化させた黒糖など
      である。
注4)分蜜糖、国内産糖及び輸入糖は精糖ベース、含蜜糖は製品ベースである。
注5)異性化糖とは、ぶどう糖と果糖の混合液糖であり、主に清涼飲料に使用される。
(参考)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/satou.html    
 
   この件のお問い合せわ先は 農林水産省 政策統括官付地域作物課 (担当)金子、高橋まで(電話03-3502-8111<代表>内線4844  ダイヤルイン03-6744-2116)。7月1日からの問い合わせ先は農産局地域作物課 (担当)金子、高橋まで(電話03-3502-8111<代表>内線4844  ダイヤルイン03-6744-2116)。