2021.10.29(金)

病害虫発生予察地区注意報発表

南信地域のトマト栽培施設で

トマト黄化葉巻病の発生を確認

   南信地域のトマト栽培施設において、トマト黄化葉巻病(おうかはまきびょう)の発生を確認したので、南信地域の生産者の皆さんに注意を呼び掛けている。トマト黄化葉巻病とは、ウイルスによる病気で、タバココナジラミによって媒介される。ナス科、キク科、マメ科など8科18種以上の植物で感染が確認されている。
   本病は国内では平成8年に愛知県、静岡県および長崎県で初めて確認され、長野県では平成25 年9月に初確認されている。発病初期は新葉周縁部から退色し、後に葉脈を残して黄化、葉巻症状が見られるようになる。
   病勢が進むと株全体が縮み、開花しても結実しなくなる。いったん感染した株は、外見上異常が見られなくても、ウイルスを保毒している。感染から発病までの時間は、温度や株の大きさに よって変わり、低温期には症状がはっきりせず、発病までの期間が長くなる。
<防除対策と留意点>
・苗を導入する際にはウイルス感染やタバココナジラミの発生がないものにする。施設栽培では
 開口部に0.4mm以下の目合いの防虫ネットを張り、開放状態にしない。
・発病株は直ちに抜き取り、ビニール袋等に密封し蒸し込み(40°C、10日以上)を行なった後、タ
 バココナジラミが死滅したことを確認して土中に埋めるか焼却する。
・タバココナジラミは低温に弱く、本県では野外越冬は確認されていない。
・詳細は地区注意報を確認下さい。その他タバココナジラミの発生や防除農薬等については、病
 害虫防除所や農業農村支援センター等に相談して下さい。

写真1(葉巻症状)

写真2(タバココナジラミ成虫)

病害虫防除所HP
 
   お問い合わせ先は長野県病害虫防除所まで(電話026-248-6471<直通>)。詳細は病害虫防除所ホームページ( https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/joho/byogaichu/documents/tylcv.pdf)。
 
   この件のお問い合わせは長野県病害虫防除所 (所長)鈴木正幸 (担当)嵯峨裕之まで(電話026-248-6471   FAX026-248-6473 E-mail bojo@pref.nagano.lg.jp bojo@pref.nagano.lg.jp)。若しくは県農政部 農業技術課環境農業係 (課長)小林茂樹 (担当)松澤愛美まで(電話026-235-7222<直通>   FAX026-235-8392
E-mail nogi@pref.nagano.lg.jp)。