2018.04.11(水)

業務用音響の信号処理やアンプ技術を結集 

パワードスピーカー『DZRシリーズ』等を

ライブSRから設備音響まで11モデルを8月発売

 ヤマハ(株)はプロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、ライブSR*用パワードスピーカー『DZRシリーズ』パワードサブウーファー『DXS XLFシリーズ』並びにパッシブスピーカーシステム『CZRシリーズ』サブウーファー『CXS XLFシリーズ』を8月に発売する。
※Sound Reinforcement:コンサート用音響   

ヤマハ スピーカーシステム『CZRシリーズ』 ヤマハ サブウーファー『CXS XLFシリーズ』

 
 
<価格と発売時期>
品名/品番/価格/発売時期
ヤマハ パワードスピーカー/DZR315/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ パワードスピーカー/DZR15/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ パワードスピーカー/DZR12/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ パワードスピーカー/DZR10/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ パワードサブウーファー/DXS18XLF/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ パワードサブウーファー/DXS15XLF/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ スピーカーシステム/CZR15/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ スピーカーシステム/CZR12/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ スピーカーシステム/CZR10/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ サブウーファー/CXS18XLF/オープンプライス/2018年8月
ヤマハ サブウーファー/CXS15XLF/オープンプライス/2018年8月
※『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』は「Dante」対応モデルをラインアップ追加予定。
 
<関連オプション>
品名 スピーカーカバー
品番/価格/発売時期
SPCVR-DZR315/オープンプライス/2018年8月
SPCVR-DZR15/オープンプライス/2018年8月
SPCVR-DZR12/オープンプライス/2018年8月
SPCVR-DZR10/オープンプライス/2018年8月
SPCVR-DXS18X/オープンプライス/2018年8月
SPCVR-DXS15X/オープンプライス/2018年8月
 
品名 Uブラケット
品番/価格/発売時期
UB-DZR15H/オープンプライス/2018年8月
UB-DZR15V/オープンプライス/2018年8月
UB-DZR12H/オープンプライス/2018年8月
UB-DZR12V/オープンプライス/2018年8月
UB-DZR10H/オープンプライス/2018年8月
UB-DZR10V/オープンプライス/2018年8月
 
<製品の概要>
  パワードスピーカーは、スピーカーにアンプ機能を搭載することで、それぞれの性能を最大限に引き出すと同時に、可搬性に優れており汎用性も高いため、ライブステージやイベントなどの仮設用途や、高い音圧が要求されるライブハウスなどの常設音響システムで需要が高まっている。
  同社では、2011年に業務用音響機器開発で培った信号処理技術•アンプ技術•スピーカー技術を結集したパワードスピーカーのフラッグシップ「DSRシリーズ」を発売した。その後、用途の汎用性が高い「DXRシリーズ」小型で軽量な「DBRシリーズ」歪みに強いパワードサブウーファー「DXSシリーズ」とラインアップを拡充し、好評を得ている。
  この度発売する『DZRシリーズ』は「DSRシリーズ」の後継で、内部処理96kHzの高性能DSPと高出力パワーアンプを高品位なスピーカーコンポーネントに内蔵した、ライブSR用パワードスピーカーの新世代フラッグシップシリーズだ。
  『DXS XLFシリーズ』は『DZRシリーズ』との最適な組合せを追求し、大音圧•重低音設計の「DXSシリーズ」から、さらに最低域の低音再生能力を高めたバスレフ式パワードサブウーファーだ。『CZRシリーズ』『CXS XLFシリーズ』は、それぞれ『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』とエンクロージャー(筐体)や主要コンポーネントが共通仕様のパッシブスピーカーシステムおよびサブウーファー。これらにより、設備音響からライブSRまで多彩なニーズに応えるラインアップ構成を実現した。オプション品は業務音響の現場の声に応えた、移動用スピーカーカバーや縦•横方向各々に設置性の高いUブラケットを用意した。詳細は以下の通りだ。
 
<主な特長>
『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』
1.内部処理96kHz DSPによる高分解能の音質、大音圧、高度な保護機能
  『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』は、内部処理96kHzの高性能DSPを搭載し、高域、中域(『DZR315』のみ)、低域の各スピーカーユニットの性能を最大限に引き出すと同時に、低レイテンシーも実現した。
  また、サウンドチューニングだけでなく、DSP制御の高度な保護機能により、電源、パワーアンプ、スピーカーユニット全てのコンポーネントを確実に保護する。クロスオーバーではリニアな位相特性を持つFIRフィルターを採用した独自の「FIR-X tuning」処理をさらに高めた「Advanced FIR-X tuning」により、振幅特性や位相特性を最適化し、分解能に優れた高音質を実現した。
  また、プリセット、EQ、フィルター、ディレイ、ルーティングなどのパラメーターをグラフィカルなLCDで操作できることに加え、設定の呼出しや保存、USBでの共有など、利便性が格段に向上した。
  『DZRシリーズ』はマルチバンド•ダイナミクス•プロセッサー「D-CONTOUR (Dynamic-Contour)」を搭載している。アンプの出力レベルをリアルタイムに監視し、人間の聴感特性に合わせて振幅特性をダイナミックにコントロールすることで、音量に関わらず、バランスの良い迫力のあるサウンドを提供するとともに、NORMAL/FOH MAIN/MONITORの3種類のモードで、用途に合わせて最適な設定が可能だ。
  『DXS XLFシリーズ』のサブウーファー専用の低域プロセッシング「D-XSUB」にはNORMAL/BOOST/XTENDED LFの3種類のモードを備えている。また2台以上のサブウーファーの組み合わせで使用できる「カーディオイドモード」も搭載した。ステージ側に回り込む低音を軽減し、ステージモニター環境を向上させながら、観客席側の音圧を増大させることができる。

従来の位相特性

 

FIR-X Tuning

 
2.高効率•ハイパワーのクラスDアンプと高品位スピーカーユニットを採用
  『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』は、新開発の高効率 クラスDアンプユニットを搭載し、軽量•コンパクトな筐体でありながら『DZRシリーズ』で2,000W(ダイナミックパワー)『DXS XLFシリーズ』で1,600W(ダイナミックパワー)の高出力を実現するだけでなく、質感豊かな低音を生み出す。
  また、LF(低域)スピーカーユニットは、『DZRシリーズ』は3インチ、『DXS XLFシリーズ』は4インチのボイスコイルを採用した、高耐入力、低歪設計とし、輪郭を損ねない豊かな低音を実現する。『DZRシリーズ』のHF(高域)スピーカーユニットは、2インチボイスコイル•1インチスロートの再現能力に優れたコンプレッションドライバーと指向制御に優れたCDホーンとの組み合わせにより、優れたダイナミクス、明瞭度、遠達性を獲得している。
  これらのアンプ、スピーカーの最適な組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、高い音圧レベルを実現した。3ウェイモデル『DZR315』は、8インチの大型MF(中域)スピーカーユニットを搭載し、高い分解能と最大音圧レベル143dB SPL peak@1mを実現している。3.過酷な

高効率2,000WクラスDアンプ

 

スピーカーLFユニット

 
3.過酷な現場に耐える堅牢なエンクロージャーデザイン
  『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』は、現場での多様な使用方法を想定し、エンクロージャーに強固なプライウッドを使用し、塗装には優れた耐傷性を誇るポリウレア塗装を採用した。過酷な屋外使用時における劣化や運搬時の外傷からキャビネットを守る。
4.幅広い用途に対応し、設置性に優れたデザインと汎用性の高いオプション品
  『DZRシリーズ』の2ウェイモデルでは、ホーンのローテーションによって、縦•横いずれの設置状況においても、最適なカバーエリアが提供可能だ。エンクロージャーには、吊り下げ設置のための豊富なリギングポイントや到達範囲に応じて2つのポジションに対応したポールマウント用ソケットを装備し、またオプションのUブラケットを装着すれば、水平•垂直のいずれでも設置が可能。さらに『DZR15』『DZR12』『DZR10』はフロアモニターとしての設置が可能で『DZR15』『DZR12』は左右対称のミラー設置にも対応し、状況に応じて柔軟なセッティングができる。
 
   『DXS XLFシリーズ』は、ねじ込み式M20と挿し込み式35mmの2種類のポールに対応した「デュアル•ポールソケット」を装備し、可搬性を高めるオプションキャスター(別売)が装着可能だ。加えて屋外での使用や倉庫での保管を目的とした多機能スピーカーカバー(別売)も用意している。フロアモニターミラー設置 ※『DZR15』使用イメージ

ローテータブルホーン

 

フロアモニターミラー設置 ※『DZR15』使用イメージ

 
   『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』は、今後、オーディオネットワーク規格「Dante」に対応したモデルをラインアップ追加する予定。発売は本年度内を予定している。
 
『CZRシリーズ』『CXS XLFシリーズ』
1.多彩な用途に対応するパッシブSRラウドスピーカー
  『CZRシリーズ』『CXS XLFシリーズ』は、『DZRシリーズ』『DXS XLFシリーズ』とエンクロージャーや主要コンポーネントを共通仕様にしたパッシブSRラウドスピーカーだ。『CZRシリーズ』は、高耐入力、高音質で多彩な用途に対応しており、低域を補強するサブウーファー『CXS XLFシリーズ』を組み合わせて使用することで、29Hzからの迫力ある低音再生が可能だ。
  LF(低域)スピーカーユニットは、『CZRシリーズ』は3インチ、『CXS XLFシリーズ』は4インチのボイスコイルを採用した高耐入力、低歪設計とし、輪郭を損ねない強力な低音を実現する。HF(高域)スピーカーユニットは、2インチボイスコイル•1インチスロートの再現能力に優れたコンプレッションドライバーと指向制御に優れたCDホーンとの組み合わせにより、優れたダイナミクス、明瞭度、遠達性を獲得している。
  また『CZRシリーズ』は、ホーンのローテーションが可能で、縦•横いずれの設置状況においても最適なカバーエリアを提供する。さらに現場での多様な使用方法を想定し、エンクロージャーに強固なプライウッドを使用し、塗装には優れた耐傷性を誇るポリウレア塗装を採用した。過酷な屋外使用時における劣化や運搬時の外傷からキャビネットを守る。
 
2.パワーアンプ「PXシリーズ」との最適な音響システムの構築
  パワーアンプ「PXシリーズ」は、『CZRシリーズ』『CXS XLFシリーズ』に最適なDSP設定を、プリセットで搭載する*。アンプ、スピーカーの最適な組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、スピーカーのパフォーマンスを最大化し、高い音圧レベルを実現する。また『CXS XLFシリーズ』は、サブウーファーを複数台使用する「カーディオイドモード」や、HF(高域)/LF(低域)のスピーカーユニットを各々ドライブする「バイアンプモード」にも対応する。※ファームウェア更新にて対応予定。
 
3.幅広い用途への対応と汎用性の高いオプション品
  エンクロージャーには、吊り下げ設置のための豊富なリギングポイントや到達範囲に応じて2つのポジションに対応したポールマウント用ソケットを装備している。また、オプションのUブラケットを装着すれば、水平•垂直のいずれでも設置ができるので、壁設置、天井吊りなどの用途に合わせた最適な設置方法を選択できる。
  さらに『CZR15』『CZR12』『CZR10』は、フロアモニターとしての設置が可能。『CZR15』『CZR12』は左右対称のミラー設置にも対応し、状況に応じて柔軟なセッティングができる。『CXS XLFシリーズ』は、ねじ込み式M20と挿し込み式35mmの2種類のポールに対応した「デュアル•ポールソケット」を装備し、可搬性を高めるオプションキャスター(別売)が装着可能だ。加えて、屋外での使用や倉庫での保管を目的とした多機能スピーカーカバー(別売)も用意している。

 
 写真上は Uブラケットを使用した垂直設置イメージ ※『CZR15』  写真下は Uブラケットを使用した水平設置イメージ ※『CZR15』を使用
 
ヤマハ プロオーディオサイト
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/
※仕様および機能の名称は、予告なく変更することがある。
※文中の商品名•社名等は同社や各社の商標または登録商標。
※このニュースリリースに掲載されている情報などは発表日現在の情報。発表日以降に変更される場合もある。
 
  ちなみにヤマハ(株)(URL:https://www.yamaha.com/ja/)は製造業で、本社を静岡県浜松市中区中沢町10番1号に置く。代表者は中田卓也氏、上場は東証1部である。