2019.10.14(月

プレミアム石川ブランド認定『魚醤 いしるだし』

関西最大級の外食展示会に出品、日本三大魚醤の

「いしる」の業務用需要開拓(ヤマト醤油味噌)

   発酵食メーカーとして味噌醤油•甘酒•魚醤などを製造している(株)ヤマト醤油味噌(石川県金沢市、1911年創業)は、『魚醤 いしるだし』を関西最大級の外食産業向け展示会『ファベックス関西』(10月16日~18日)に出品する。『魚醤 いしるだし』が令和元年度プレミアム石川ブランド製品として認定されてから、初めての全国規模の展示会出展となる。
   「能登半島の気候風土が生んだ『いしる』の魚醤文化は、魚のおいしさを発酵で十二分に引き出したもの。現代のニーズに即した魅力を全国に伝え、石川の食に関心を持ってくださるお客さまを一人でも増やしたい」との想いからの出店である。
   同社は「いしる」本来の魅力である『少量でも豊かな旨みが実現できる』『魚介らしい風味を高められる』『小麦を使わない』といった特性を惣菜•外食産業に対して伝え、「化学調味料」を使わないレシピ開発を目指す惣菜企業やラーメン等外食企業、「グルテンフリー」のレシピ開発を検討する外食•中食企業の需要を喚起する狙いだ。

魚醤 いしるだし
   日本惣菜協会が5月14日に発刊した『2019年版惣菜白書』によれば、18年の惣菜市場規模は前年比2.0%増の10兆2,518億円となり、10兆円を初めて突破した前年からさらに拡大した。同協会の調査によれば、惣菜市場規模は唯一09年、調査開始以来のマイナスとなったものの、その後は再度成長軌道に乗っており、9年連続での市場拡大となった(出典:食品産業新聞社2019年6月6日)こうした背景を踏まえて、魚醤「いしる」が存続するために、業務用の需要を取り込むことが重要だと判断した。
   「いしる」は、能登半島に伝わる伝統的な魚醤で、主にイワシやイカを原料とする。歴史的には、秋田県のしょっつる、香川県のこうなご醤油と並び、日本三大魚醤と称される。しかし、近年の食生活の変化から、家庭用需要では縮小が続いており、持続的な発展が危ぶまれているのが現状である。
   そこで同社は、長年培ってきた発酵調味料やだしつゆの製造加工技術を活用し、減塩志向や簡便調理のニーズに合致した、合わせ調味料として『魚醤 いしるだし』を開発した。「いしる」は原液では塩分が20%を超えるが同製品の塩分は約8%。適量の湯で薄めるだけでおでん•うどん•鍋•釜飯などに合うスープになる。「いしる」は魚由来の旨み成分が多く、いわゆる「化学調味料」を使わなくても濃い旨みが実現でき、魚介の風味を加えられる調味料として重宝されている。穀物醤油と異なり、小麦を使わないため、小麦アレルゲンへの対応食や、「グルテンフリー」の料理メニューを開発したい外食企業から引き合いが増えつつある。

魚醤 いしるだし300ml
 
《製品の概要》
・商品名:魚醤 いしるだし(プレミアム石川ブランド製品※)
・量目:300ml
・特徴:能登の魚醤 いしるの旨味を活かした合わせだし。鍋、おでん、うどんに、湯で1:5を目安に薄めて使う。魚醤原液は塩分20%を超えるが、本品の塩分は8%に抑えた。化学調味料や小麦を使用していない調味料として、ストレートでかけ醤油としても使える。
・価格:600円(税別)
※同製品は石川県より令和元年度『プレミアム石川ブランド製品』として認定された。石川県では、県内中小企業等が開発又は改良した製品のうち、新規性や技術の独自性等が優秀で、ブランド化が期待できる製品を「石川ブランド製品」として認定し、その中から将来魅力的なブランドとして成長が期待できる製品5つを「プレミアム石川ブランド製品(最優秀賞)」として認定している。
   ファベックス関西は、10月16日(水)~18日(金)インテックス大阪で開催。同社は2号館2N18ブースに出展する。個別の商品への問い合わせは下記ページまで。プレミアム
https://www.yamato-soysauce-miso.co.jp/btob.html

プレミアム 石川ブランド認定証(魚醤 いしるだし)
 
 
   ちなみに(株)ヤマト醤油味噌(URL:http://www.yamato-soysauce-miso.co.jp )は製造業で、本社を石川県金沢市大野町4丁目イ170番地に置く。電話番号は076-268-1248、代表者は山本晴一氏、資本金は1000万円。