2021.07.26(月)

コロナ新時代の麺専門店の新たな可能性を築く“超小型ラーメン

玉丸めラッピング機”を新発売、デリバリー•テイクアウトに続く

新たな販売チャネルで麺専門店の強みを拡大(大和製作所)

   (株)大和製作所は、製麺機から出てくるラーメン玉を1玉ずつ丸め、ラッピングまでを完全自動で行う超小型包装機「玉三郎」を2021年8月より発売する。コロナ禍の中、ラーメン店も大きな影響を受けている。
   都会の比較的小規模の店舗は「三密」で敬遠され、また座席数を減らすことで売上げが減少。正に風前の灯火…とも言える店舗が続出だ。デリバリーやテイクアウトに活路を見出す店も多くあるが、麺が“延び”たり、“店本来の味”を再現できず、美味しくないといった問題点が続出している。
   しかし、麺の茹で時間の非常に短いラーメンの場合、『生麺』を用いたテイクアウト方式ならば、店で食べるのと同じ、最高に美味しい状態で食べることができる。しかも超小型包装機「玉三郎」は、見ていて楽しいエンターテイメントマシン。同社」の小型製麺機「リッチメン」を組み合わせることで、新たなイートイン業態「マイクロヌードルファクトリー」を実現。外食だけから中食•内食と、販売チャネルを新たに得ることで売上げ拡大とともに最高の味を消費者に提供できる。

玉丸めラッピング機「玉三郎」
《製品名》の5つの特徴
1.世界初!完全自動の丸め・ラッピング包装機
 従来の麺包装機は、縦型がメインで丸め機能はなく、上部から落下する麺を1玉、又は数玉まとめて、袋詰めするだけであったが、同社新発売の「玉三郎」は、製麺機から出て来るラーメンの玉を1玉ずつ丸め、ラッピング包装までを完全自動化。しかもベルトコンベアでテーブルの高さまで取り出せる機械だ。
   「玉三郎」の玉丸め機構は、茹でる時に“麺がほぐれやすい” という画期的な仕組みを実現した。包装機構においては、市販のラップを用いた“ラッピング包装”を採用。従来のシール包装に比べて開封が簡単となり、手間とコストを減らすことに成功した。
  ラーメン1玉のグラム数も100gから150gまで調整不要でフレキシブルに対応。1玉当たりの丸め、包装に要する時間はたった6秒。時間あたりの能力は600食にも及ぶ。店内、店頭での作業出来る丸め•ラッピング包装機は、世界初でありラーメンをラップでラッピングするという発想も世界初だ。

ラッピングされた麺

2.店頭で楽しめるエンターテイメント「マイクロヌードルファクトリー」(極小規模用製麺所)
  「玉三郎」は“見て楽しい”新たな世界観を実現できる機械だ。弊社で初めてのアルミ押し出し材を使ったスケルトンフレームを採用。全く新しい設計概念を取り入れた。焼きたてパンやスイーツなど、出来立てを提供するお店は、製造風景もお客様への訴求ポイントだ。しかしこれまでラーメン店は、自家製麺といいながらも製麺風景をお客様にお見せすることがとても少なかったのが実情だ。
   しかし、この「玉三郎」と同社の小型製麺機「リッチメン」を組み合せ、店頭に置き『製麺から丸め、包装まで』をお客様に見てもらえるようにすることで、エンターテイメント性を実現した。イートインの充実に合わせてテイクアウトのお客様も楽しんでいただける「マイクロヌードルファクトリー」(極小規模用製麺所)という新たなカテゴリーを創造することが可能となった。

マイクロヌードルファクトリー(イメージ図)
3.衛生的でかつ安全性の両立を実現
 コロナ禍の中、一層の衛生品質が問われている。超小型ラーメン玉丸め包装機「玉三郎」は、製麺機に連結すれば、製麺、自動計量、丸め、包装が一貫作業のため、人手に触れず衛生的に1玉ずつ自動包装出来る。
   一般的には、メカ的なエンターテイメント性を打ち出せば出すほど、メカの部分を見せることになり、安全性が阻害されやすいのだが、今回はメカを見せながら、安全性を保つための工夫を今まで以上に設計段階から研究開発に臨んだ。一番危険と思われるラップ切断部分も、手が入らない様に樹脂でカバー。さらに連結する製麺機が止まれば、「玉三郎」も自動的に停止。稼働すれば、同時に動き、製麺スピードに合わせ、同時に包装能力に合わせるなど、連動性においても安全かつ衛生的な配慮を行っている。

衛生的なテイクアウトを実現
4.新たな販売チャネルの実現拡大
 これまで麺専門店の多くが、店独自の特徴ある麺、スープ、トッピングで、お客様の舌を満足させ、繁盛してきた。ところが、コロナ禍でお客様がデリバリーやテイクアウトを希望されるようになった。しかしデリバリーでは、麺が延び、スープも熱々、というわけには行きません。また延びない麺を使う店もあるが、麺が違えば、本来の店の味というわけにも行きません。
   そこで同社で提案するのが、持ち帰りや通販でお客様の舌を満足させられる“袋麺セット”、名付けて『ラーメン弁当』だ。「玉三郎」を使いお店独自の麺と、スープやトッピングをセットにして、お店の味をそのまま家庭で再現。外食から中食、内食へと進化する新たな麺専門店となることでラーメン店の新たな活路と、お客様の満足度の両立を成し得るものと考えている。

テイクアウト商品例(イメージ)

ラップ包装は誰でも簡単に開けられる
5.低コストでフレキシブルな対応ができる
 従来の包装機は大型のものが多く、価格も数千万円から場合によっては、億を超えるものばかりで、小さな店で導入するのは難しいのが現実でした。しかし「玉三郎」を用いた「マイクロヌードルファクトリー」戦略では、イートインを稼働させながら、テイクアウトビジネスに参入が可能だと考えている。リース対応も可能で、モニター価格で158万円(5台)の予定だ。
【大和製作所 代表 ロッキー藤井がご紹介!】
・超小型ラーメン玉丸めラッピング機「玉三郎」完成!ロッキー藤井がご紹介します!~完成披露編~

・超小型ラーメン玉丸めラッピング機「玉三郎」をロッキー藤井が実演で解説!~実演編~

「玉三郎」誕生の背景~逆境が機械も人も育てる~
 (株)大和製作所は創業以来40年以上、うどん、蕎麦、ラーメンの製麺機ビジネスと麺学校ビジネスに特化して事業展開を行ってきたが、コロナ禍の中、同社の製麺機だけを提供する会社ではなく、同社の得意分野のメカの力で、お客様の問題解決をする会社に転換しようと決意して、ものづくりカンパニーを目指すことを決定し、新しい機械の開発に取り組んで来た。その一つが超小型ラーメン玉丸め包装機「玉三郎」だ。
   長年製麺機を製造販売してきた同社においても、この様な機械は前例がなく、全てが独自で開発しなければいけない試行錯誤の連続であった。実質的に開発に取り組んだ担当者は、工場長と部下の製造担当者の2名。製造担当者は通常の製麺機の組み立て作業に従事してきただけで、新しい機械を開発するという経験が全くありませんでした。しかし、新型コロナによる時代の変化の中、あえて担当に抜擢いたしました。新しい時代は新しい人材の登用なしでは乗り越えられません。
   しかも今回は、あえて図面を作らずに試作機の作成に臨んだ。これも逆境下での、新たな取り組み。頭にあるイメージをいかに機械に落とし込んで行くか…テストを繰り返し、ある程度形になってから、図面を起こしさらにブラッシュアップして行く。まずは動く!理論ではなく、実機こそが本当に求められているものだからだ。試行錯誤の連続であったが、結果「玉三郎」という世界で初となる包装機を作り上げるとともに、新たな人材育成につなげることができた。
   担当者は「製作において全ての面で苦労したけれど、毎日の積み重ねでやっとできたので、世の中の困っている人の役に立ってほしい」と申している。「マイクロヌードルファクトリー」もまた、これまでの麺専門店からすると新たな挑戦だ。しかし、この苦境を乗り越えるには挑戦しかない。人材育成の面からも、新たな挑戦無くして未来は見えてこないと考えている。

開発初期の玉三郎

丸め機の開発中の工場長橋本(右)、脇(左)
 
【「玉三郎」製品概要】
仕様
【サイズ】:横幅650mm、奥行717mm,高さ1126mm、重量69kg
【定格出力】:電源家庭用100V、115W、エア源200W
【付属品】
・取り出しコンベア
電源100V、25W、横幅236mm、奥行952mm,高さ970mm、重量14kg
【オプション】
・麺投入コンベア
電源DC24V、3W、横幅185mm、奥行424mm,高さ108mm、重量5kg
価格:モニター価格158万円
販売方法:直接販売のみ
 
【株式会社大和製作所について】

大和製作所本社
 1.同社の使命
   メカの力で、世の中の問題解決会社を目指す。
   日本の生産性をアップする。

大和製作所代表取締役 藤井薫
2.同社の役割
   お客さまが抱えている、まだ解決されていない不(問題)を見つけ解決する。
3.始めるきっかけ
   世の中には、解決されていない不(課題)が多く、現状の多くの課題を解決しているのは、ほとんどがITの力で、ITのパワーではアメリカと中国の独壇場で、以前の日本の得意技であったモノづくりパワーが弱っているのが現状だ。日本でしか出来ない、モノづくりパワーを復活させるのも、アフターコロナの今、同社の得意技であるメカの力で、世の中の多くの問題解決をテーマに立ち上がった次第だ。
   創業後すぐに、手打ち式うどん製麺機「真打」を開発し、手打ちに負けないレベルのうどんを店舗で大量に作ることが可能になり、多くの国内海外の外食店舗で大活躍し、手打ち式うどん製麺機のジャンルでは世界でトップシェアを誇っている。
4.同社の実績
・「真打」の次に、手打ち式蕎麦製麺機「坂東太郎」を開発し、手打ちに負けないレベルの蕎麦を店舗で大量に作れるようになり、「坂東太郎」も業界トップシェアだ。
・ロール式ラーメン製麺機「リッチメン•シリーズ」を開発し、国内、海外のあらゆるラーメンで、日本のラーメンの普及に一役買っている。
・各種の小型製麺機は、国内外で活躍するロングセラー製品であり、業界トップシェア
・約25年前に業界初の年中無休365日メンテナンスを開始。
   (当社のポリシーである、信頼を行動に)
・20年前にうどん学校、18年前にラーメン学校と蕎麦学校を開校し、プロも通う麺学校を運営。本社香川校/東京校/シンガポール校の3校に世界中から生徒が受講している。
 
【会社概要】
会社名:株式会社 大和製作所
所在地:〒769-0203 香川県綾歌郡宇多津町浜三番丁37番4
代表者:藤井薫
設立:1980年4月1日
URL:https://www.yamatomfg.com/
事業内容:うどん•そば•ラーメン用製麺機製造販売、うどん•ラーメン•そば•パスタ学校の運営
麺専門店経営•店舗運営相談、新規開業トータルプロデュース事業
香川県創造法認定麺専用塩「46億年」製造販売
   この件のお問い合わせ先は(株)大和製作所まで(電話 0120-45-1002<9:00~18:00>   e-mail: info@yamatomfg.com)。