信州松代の「大地の卵」は山吹色の卵だ
平飼い庭先養鶏を再現し日産500個を!

 養鶏業は高い自給率を示し、農業の中で誇れるべき地位をしめ、市場には各地の養鶏卵が様々に提供されている。現在、採卵鶏、食用鶏は日本国内に約1億800万羽おり、養鶏の飼育方法はケージ、放し飼いや平飼いで飼育されている。 一般的な食用の養鶏はケージで育てられ、ブロイラーと呼ばれる。その種類も白色レグホンが多い。これに対して比内や名古屋コーチンの他にも地鶏の養鶏が全国で盛んになり、ブランド化が進められている。また、採卵鶏も中国の王侯貴族や女官たちに食された美容食と言われた烏骨鶏(ホワイトシルキー)を始め、全国各地で様々な銘柄が飼育されている。

庭先養鶏.JPG

そんな養鶏業のなかで、今回は紹介する信州松代の「大地の卵」(どうらく園)は異色の存在だ。長野市松代町清野にある(株)どうらく園(大矢広道社長)は、創業が9年前で法人化したのが4年前である。取締役の小出正幸氏は循環農業を唱える人物で、採卵鶏オンリーで養鶏飼育も独特だ。与える餌は、魚粉や遺伝子組み換え食品、抗生物質、薬品の入った食品は一切使わない。鮮度の良い余剰食品や野菜、米ぬか、おから等の栄養たっぷりの飼料、すなわち人間が食べられる飼料を自家配合して与えている。
「大地の卵」のイメージしているのは、その昔からの飼育方法の「庭先養鶏」だ。太陽の光を浴び、自然の風を感じながら、のびのびと自由に大地を駆け回る遊々養鶏(平飼い)の鶏から産まれる「卵」である。従ってそのキャッチフレーズも「昔なつかしい“山吹色の卵”を 食べてみませんか」である。

山吹色の卵.JPG

以前から清野地区の循環農業構想を描き、そこにこだわって生きてきた小出正幸氏。採卵養鶏でもこだわり、ホルモン剤の不使用、抗生物質の不使用、遺伝子組み換え食品の不使用を訴え、生食も「安心」な卵をアピールしている。卵の殻を割った中身は、黄身と白身に分かれることはどなたもご存知だが、「大地の卵」はその時にその成果が分かる。まず黄身が箸で突っついても崩れない。濃厚卵白と卵黄(艶やかさはない)がしっかりしており、濃厚な味になっていることだ。
現在の養鶏は1,100羽おり、採卵は1日500個。鶏舎3棟、敷地は600坪で飼育しており、養鶏キャパシティとしては1日800個までは可能だ。主な販売先はながの東急、東急ライフ、JA、マツヤ等で、一個60円で販売している。また、全国からの注文はクロネコヤマトで対応している。

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問い合わせは、(株)どうらく園 〒381-1233長野県長野市松代町清野1196
TEL/FAX:026-285-0675まで。
E-mail:jyunkannowa@dourakuen.co.jp
URL:http://shop.asama-de.com/b/dourakuen/
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