大雨などの影響であろうか
売上げは4カ月ぶりに前年を下回る

2014.07.25(金)

 6月の全体概況は関東甲信地方を中心に記録的な大雨となり、また土曜日が昨年より1日少なかったことなどから、客数は95.3%に減少し、消費税増税後も堅調に推移してきた外食の売上げは98.2%と4カ月ぶりに前年を下回った。
 業態別概況では、ファーストフード業態の全体売上げは96.8%と前年を下回った。洋風はキャンペーン商品の投入等で堅調の店もあったが、全体の売上げは95.2%と大きく前年を下回った。和風は新メニューの投入や価格改定で高めの客単価を維持し、前月に引き続き売上げは前年を上回った。

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 麺類は出店増や季節メニュー等で堅調。持ち帰り米飯•回転寿司は、店舗数と客数の減少で売上げは93.8%となった。その他は「カレー」が高付加価値メニューで好調に推移した一方、「アイスクリーム」は悪天候に加え、キャンペーン数が昨年より減り客数が減少、売上げは前年を下回った。
 ファミリーレストラン業態は首都圏を中心に大雨の影響が見られ、客数は99.2%と前年を下回ったが、引き続き客単価が堅調で、売上げは101.5%と前年を上回った。業種別にみると、中華以外の和風、洋風、焼き肉の売上げは前年を上回って推移した。
 パブ•居酒屋業態では、居酒屋は悪天候が客足に響き、店舗数減とあいまって客数92.2%、売上げ91.2%と前年を大きく下回った。パブ•ビヤホールも天候の影響を受け、客数、客単価ともに4カ月ぶりに前年を割り、売上げは97.8%となった。
 ディナーレストラン業態では客数は前年を割ったものの、客単価が伸びて売上げは100.1%となった。喫茶業態は健康志向メニューの投入等により客単価は上昇したが、雨の影響などで客数が減り、売上げは99.0%となった。

売上高と店舗数の伸び率推移.png売上高と店舗数の伸び率推移.png