クルミと味噌を甘口で味付けした真田丸

2014.08.30(土)

 こねつけ餅『真田丸』を本格的に販売する方針を打ち出した(株)おやきや総本家。同社の元々の創業は大正10年3月。法人設立したのが昭和46年6月。以来おやきや弁当を提供する「市川チェーン」(FC)を長野市で展開、その後本社を長野市小島田に移し、郷土食製造•小売を主体として直営の小島田店、松代店の他に通販、ネットショップ、催事販売等を展開している。
 おやき、菓子店、惣菜の製造•小売の他に本社に併設して飲食店の小島田店「酒・食事処 おじぞう」、飲食•小売の松代店「門前おやき おやきや総本家松代観光センター店」がある。飲食店他の商品は「おやき」で、門前おやき、真田こねつけ餅、温泉おやきを主力としていた。

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「門前おやき おやきや総本家松代観光センター店」

 門前おやきには野沢菜、つぶあん、きざみなす、にらミックス、かぼちゃ、切干大根、きのこ、 キャベツ、丸なす。真田こねつけ餅はねぎ味噌、くるみ味噌、ごま味噌、ふき味噌。温泉おやきは野沢菜、つぶあん、かぼちゃ、切干大根、きのこをラインナップしている。

こねつき餅「真田丸」.JPG

 現会長の市川武邦氏は郷土食の「おやき」を商品化した第一人者である。現在、社長はご子息の市川大治氏。会社を受け継いで5年が過ぎる。今まで「おやき」を中心に販売戦略を練って来たが、どこもかしこも「おやき」を売っているため、差別化が難しく競争力を失って来ていた。
 市川社長がそこで思いついたのは「昔から続いて来た商品でどこにもない商品のこねつけ餅が内にはある。また、堺雅人さん主役の再来年の大河ドラマ『真田丸』が放映されることもあるんで…」と、真田こねつけ餅をこねつけ餅「真田丸」にして売って行く方針を固めた。
 (株)おやきや本家はたまたま「真田丸」を数年前に商標登録してあった。真田こねつけ餅をブラッシュアップしたこねつけ餅『真田丸』は、信州産にこだわった米、小麦、クルミを使ったこねつけ餅という郷土食である。
 戦国の英雄真田幸村にまつわる兄弟の愛別離苦にも語られるこねつけ餅は、真田の城下町である長野市松代町でも古来より食べられて来たという。写真に見るようにクルミと信州味噌を甘口で味付けて、長野県産の炊いたお米と小麦(更級のめぐみ•地粉)で繋いだ生地で包んで揚げた、香ばしくやわらかくどこか懐かしい味わいに仕上げている。
 すでにネットや通販では、戦国銘菓•こねつけ餅『真田丸』〈8個入り〉を1,700円で販売している。

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「真田丸はご注文頂いてから一つ一つお作りいたしますので、おやきより2日余計にお時間がかかります。お手数ですが通常最速日程に2日足してご用命ください」と謳っている。

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 こねつけ餅『真田丸』は大阪をはじめ、長野、上田と全国に卸販売して行く準備を進めており、直売店や代理店も検討している。こねつけ餅『真田丸』1個は80㌘。8個入りと合わせたその他のセット商品も開発中である。また、この他にもどこにもない商品として「米粉のおやきや」も検討しているが、まだ商品化は進めていない。
 (株)おやきや総本家の住所は〒381-2212長野県長野市小島田町749-3、電話026-285-3692、http://www.oyakiya.co.jp
参考までに■酒•食事処 おじぞうは営業時間 昼11:00~14:30/夜18:00~21:00(金曜の夜は休み)。そばが売り切れの際は閉店している。