チーズやステーキと楽しむのが定番か(酒文化研究所)

2014.11.14(金)

   秋の風物詩として定着したボジョレー ヌーヴォーの楽しみ方

 酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今回のテーマは解禁まで1週間となった「ボジョレー ヌーヴォー」。今年のボジョレー ヌーヴォーの解禁日は11月20日(第三木曜日午前零時)。
 「ボジョレー ヌーヴォーを飲むと、もう年末が近いと思うようになりました」という声が聞かれるほど定着してきている。最近は家庭で飲む方が中心となり11月の年中行事のひとつと言っても過言ではない(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です)

   ボジョレー ヌーヴォーを飲む人の半数は1週間以内に飲むつもり

 回答者が酒全般のヘビーユーザーということもあり、87%の人は昨年までにボジョレー ヌーヴォーを飲んだことがあり、今年はじめて飲む予定と答えた人は1名だけだった。また今年のボジョレー ヌーヴォーの飲用意向があると答えた人も回答者の65%にのぼった。
 飲むつもりと答えた人に飲む時期を聞くと「解禁日に飲む」という人が21%、「1週間以内に飲む」という人が32%とすぐに飲む人が多いが、特に時期を決めていないという人も30%ほどいた。解禁時にお祭り騒ぎするのではなく、その年のワインの出来を占う機会として、あわてずマイペースで楽しもうということかもしれません(図表①)。

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 飲む場所については自宅で飲むという人が圧倒的ながら、「ボジョレー ヌーヴォーを飲む会に参加する」7%、「飲食店で見かけたら飲む」15%など家でも外でも飲むという人も見受けられた。こだわる人からは「メーカーによって味が違うので毎年2~3種類は飲む。高いものはフルボディのおいしさがあり、安いものもそれなりに楽しめる」と飲み分ける楽しさも伝わった。

   「この時期にしか飲めない」「恒例のイベントとして」楽しみにしている

 ボジョレー ヌーヴォーを飲む理由を聞いたところ多い順に「毎年恒例のイベントとして」「この時期にしか飲めないから」「季節の風物詩になっている」など年中行事になっている(図表②)。

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難しいことを考えるよりもその年のブドウでつくった出来立てのワインを、毎年欠かさずに飲もうという意向が伺える。中には「新嘗祭の日に娘たちと一緒に集まって飲むのがここ数年の風習」「正月の新年会で毎年飲んでいる」と解禁日にこだわらずに生活スケジュールの中に取り込んでいる人もいた。

チーズやステーキと楽しむのが定番か

 ボジョレー ヌーヴォーと一緒に食べたいものとしては、チーズとステーキが人気を集めた。特にチーズは過半数の人があげており、赤ワインとよくあう手軽なつまみとして定着しているようである(図表③)。

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「フルーティーな新鮮な味をあっさりした食材とともに楽しみたい。ホワイトシチューや白身魚のムニエル、和風の煮物でも案外いけます」という声もあがっていた。

 この調査時期は11月3日(月)~11月6日(木)、 調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1560)、有効回答159(回答率10%)、 調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査である。
 この件に関するお問い合わせ先は(株)酒文化研究所[担当者名]狩野卓也まで(電話03-3865-3010)。
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