2017.02.27(月)

外食市場の1月市場動向調査
年始需要に支えられ、売上は
102.4%で前年を上回る!

 全体概況では1月は、地域によっては大雪や冷え込みが厳しく、客足にマイナスとなったところもあるが、正月三が日を中心に年始需要がおおむね好調で、全体売上げは102.4%と5カ月連続して前年を上回った。

 業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは104.2%と前年を上回った。「洋風」は消費者参加型プロモーションや期間限定商品などが客数を押し上げ、売上げは105.6%となった。      「和風」はサイドメニューやフェアメニューが好調で、売上げは103.2%。「麺類」は積極的な出店で客数が伸び、売上げは103.6%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は正月のテイクアウトが好調で、売上げは101.6%。「その他」はカレーが昨年末の価格改定で客単価が上昇、売上げは103.1%となった。
 ファミリーレストラン業態は全体売上げが100.8%と前年を上回った。業種別では「洋風」が高単価商品や季節メニュー等の健闘で堅調に推移し、売上げが101.0%。「和風」は店舗減客数減により売上げは98.2%。「中華」は悪天候で客数減の店もあったが、販促キャンペーンなどに支えられ、売上げ100.8%となった。「焼き肉」は年始需要がおおむね好調で、売上げ104.7%となった。
 パブ•居酒屋業態では、「パブ•ビアホール」は既存店実績は前年に及ばなかったものの、店舗増により売上げ101.6%。「居酒屋」は引き続き店舗減に加え、成人の日の宴会が減ったところもあり、売上げは93.9%となった。
 ディナーレストラン業態は曜日回りの影響を受けた店、価格設定の見直しで好調の店など、業績は各社まちまちだが、店舗増により売上げは103.5%となった。喫茶業態は付加価値のある季節メニューの販促や独自のプリペイド式カードの受け入れが奏功し、客単価が上昇、売上は102.5%となった。