2017.03.27(月)

<外食市場2月の動向>
全体売上げは概ね好調
うるう年の前年を上回る

 
 全体概況では、2月はうるう年であった前年に比べ営業日数が1日少なく、また祝日が土曜日と重なるなどの影響があったにもかかわらず、FFの堅調などもあり、全体の売上げは101.8%と6カ月連続して前年を上回った。

 また、初めて実施された「プレミアムフライデー」については、都心部の居酒屋など一部で集客にプラスとなるところもあったが、効果はまだ限定的と言える。
 業態別概況はファーストフード業態の全体売上げは104.6%と前年を上回った。「洋風」は各社まちまちであったが、「期間限定商品」などプロモーションが功奏したところもあり、売上げは107.2%となった。
 「和風」は店舗数の増加と新メニューの投入による客単価上昇で売上げは101.4%。「麺類」は店舗数の増加、CM放映効果などで売上げは103.3%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、恵方巻販売の好調と、回転寿司で価格が高めの商品を増やしていることなどから売上げは102.5%。「その他」はカレーが期間限定商品などで客単価を上げ、売上げ102.0%となった。
 ファミリーレストラン業態の全体売上げは、98.6%と前年を下回った。概ねどの業種も営業日数減と土曜日が少ない曜日周りの影響で客数が減少した。売上げは「洋風」(98.3%)、「和風」(97.0%)、「中華」(98.2%)と前年を下回った。一方、2月9日に“肉の日”キャンペーンを行った「焼き肉」は集客が好調で、店舗数増もあり、売上げ103.3%となった。
 パブ・居酒屋業態では、飲酒業態は2月後半から客足増の兆候が見られる。「パブ・ビアホール」は店舗増もあって客数106.6%、売上げ105.5%となった。「居酒屋」は引き続き店舗減のため、売上げは95.3%となったが、都心部の一部ではプレミアムフライデーの集客に奏功した店もあった。
 ディナーレストラン業態は、業績は各社まちまちであるものの、回復傾向の店もあり、店舗数•客数の増加で売上げは102.9%となった。喫茶業態は季節メニューや店舗キャラクターにちなんだ販促が奏功し既存店が好調、売上げは100.6%となった。