2017.12.22(金)

チーズ&豆皿で、年末年始を楽しむ。
クリスマス&お正月の盛り付けデザイン
Cniel(フランス全国酪農経済センター)


styling+photography by Tokiko Iino
 クリスマスとお正月。どちらも家族や気の置けない仲間と過ごす機会として、おもてなしの食べ物はかかせない。クリスマスにはチキンやターキーにケーキ、お正月は定番のおせち料理や鍋料理などが楽しまれるが、前菜としてもちょっとしたお酒のお供にも、チーズは活躍してくれる。
 家にあるものでひと工夫するだけで、思わず写真に撮りたくなってしまうほどのおもてなしに。今回は豆皿や小皿を使って、手軽にチーズを盛り付けるコツをお伝えする。クリスマスとお正月に、クールジャパンな「盛り付けデザイン」。写真映えする仕上がりになれば、食べる前に撮影タイム。仲間や家族との素敵な思い出にもなるでしょう。
■おすすめのチーズ
 実際にはお好みのチーズ、買い求めやすいチーズで良いのだが、今回はみなさんの参考となるよう、さまざまなタイプのチーズを使ってみた。

左上から時計回りに
1)2) ウォッシュタイプ
外皮がオレンジやピンクの色味があるウォッシュチーズ。クリーミーでとろりとしたものもあり、ウォッシュ特有の個性的な香りも穏やかなものからしっかりしたものまであるので、お好みのチーズをチョイスしましょう。
3)4) 青カビタイプ
青カビの模様は、やはり盛り付けのバリエーションがつくれるのでおすすめ。外皮に木炭粉をまぶしためずらしいものから、青カビのピリッとした風味がしっかりしたものまで、こちらもいろいろ。赤ワインやコク豊かな日本酒が食卓に並ぶなら、ブルーチーズは特におすすめだ。
5) 白カビタイプ
雪のような白カビタイプは、やはり冬の食卓に一つはほしいチーズだ。チーズを食べ慣れていない方がいる場合は、殺菌乳製のものを選ぶのがおすすめ。マイルドな風味で楽しんでいただけるはずです。
6) フレッシュタイプ
生クリームを加えて作られるフレッシュチーズやドライフルーツがあれば、まさにパーティーにぴったり。見た目も華やかで味わいもデザートのように楽しめる。
7) 8) セミハード•ハードタイプ
うま味もあってクセがないものが多いのがこのタイプ。おつまみにも最適ですし、しっかりとした生地だから、好きな形にカットしやすいのも魅力だ。
■食器棚にあるものからスタート
・豆皿
 まずは手持ちの食器を見てみよう。豆皿や小さなお皿が、意外と多く入っていませんか?盃やお猪口もOK。普段使っていないものもこの際活用してみましょう。いろいろと見つけたら、今度は実際にどれを使うか。コツはまず何かひとつ共通の要素でチョイスしてみること。全部がバラバラだとまとまらない。<サイズ感、色のトーン、形、デザインテイスト…>といった中から、まずは何かひとつ。目の前にあるものから共通の要素で選んでみましょう。
 そして使う皿が決まったら、アクセントとして違う要素のものも少し足していくと、オリジナルな盛り付けデザインになっていく。

・小物や布
 クリスマスのモチーフといえば、ヒイラギやモミの木。お正月なら松竹梅や鶴亀のモチーフに、南天…いろいろありますね。これもまずは手持ちのものから始めましょう。足りないものは、季節商材の売場で購入してもよいですが、庭や散歩がてら見つけた植物や、商品パッケージや飾りなども意外と重宝する。

■クリスマスに、和のエッセンスを

styling+photography by Tokiko Iino
 藍色と白という色み、さらにサイズ感をある程度統一させた豆皿をチョイス。その代わりにチーズは三角や丸、拍子木型など様々な形に仕立てた。豆皿に種類別に盛っているので「これも一口、あれも一口…」とつまみやすいのも、この“豆皿&チーズ”の盛り付けの魅力だ。
 クリスマスのモチーフとしては、ヒイラギ柄の手ぬぐいにさらに本物のヒイラギも添えて。異素材である金属のトレイをベースにしているが、ヴィンテージ感や少し人肌感があるものを使うことで、窯元の皿とも調和している。
■お正月はネオジャパネスクに

styling+photography by Tokiko Iino
 お正月用の盛り付けには黒い漆塗りのベースの上に、白と青の色のトーンのみ統一させ、形はさまざまな皿を使用。さらに赤い漆塗りの盃を組み合わせて、さらに変化を出してみた。正月飾りに使われるウラジロ(シダ)や餅花(もちばな)を敷き、和の世界観をしっかりと作りながら、器の形はあえて“ちぐはぐ”なものをチョイス。遊び心ある“ネオジャパネスク”スタイルになった。

 チーズにも少し遊び心をプラス。オレンジ色のチーズは富士山型にカット。ドライフルーツをまぶしたフレッシュチーズは三重塔に、とろりとしたウォッシュチーズはガラスの器に入れて茶菓子風に仕上げた。
 チーズと身の回りにあるもので楽しむ “盛り付けデザイン”の年末年始版。一足早めの掃除をしながら、家にあるものを整理しつつクリスマスとお正月のおもてなしに活用してみるのもよいかもしれない。チーズとともに美味しく、健やかに年末年始をお過ごしください。
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デザイン監修:飯野登起子(いいの•ときこ)氏
盛り付けデザイナー。自由大学(おうちパーティー学、おいしい盛り付け学、おいしい写真を撮ろう)、尾道自由大学(盛り付けデザイン学)教授。企業、店舗、窯元、展示会などでのフードの盛り付けデザインやディスプレイを手がける。
チーズアレンジ:佐野嘉彦(さの•よしひこ)氏
C.P.A.認定 チーズプロフェッショナル。Japan Cheese Award運営委員、2017 Mondial du Fromage•国際チーズコンクール審査員。
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CNIEL(フランス全国酪農経済センター):フランス国内の約90,000人の酪農家および3,000社の乳業メーカーが加盟する非営利団体。主に国内外の酪農業界の経済動向、健康に与える影響などの科学的な研究、チーズを中心とした乳製品の広報活動を行う。
この件に関するお問い合わせ先はSOPEXA JAPON 担当:吉岡まで(電話03-5789-0083 FAX03-5789-0087 E-mail: pr_jp@sopexa.com 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-12-8 3F)。