2017.02.27(月)

北安曇郡内の旅館で
ノロウイルスによる
食中毒が発生

  大町保健所は27日、北安曇郡内の旅館「リンデン・ハット」を食中毒の原因施設と断定し、この施設の調理部門に対し平成29年2月27日から3月1日まで、3日間の営業停止を命じた。
 患者は2月18日から2月19日にかけてこの旅館に宿泊した1グループ10名中の8名で、環境保全研究所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出された。なお患者は全員快方に向かっている。
 この食中毒は2月20日、大町保健所に患者から「2月18日から2月19日にかけて当該施設に宿泊したところ、グループ内の複数名が胃腸炎症状を呈している」連絡があった。大町保健所による調査で、患者は2月18日から2月19日にかけてこの旅館に宿泊した1グループ10名中の8名(患者は東京都、愛知県など)で、2月19日午後6時頃から下痢、発熱、悪寒、吐き気、腹痛等の症状を起こしていた。
 患者はこの施設で提供された食事を共通して喫食していたこと、環境保全研究所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び調理従事者便からノロウイルスが検出されたこと 患者の症状はノロウイルスによる食中毒の症状と一致していたこと、医師から食中毒の届出があったことから、大町保健所はこの施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定した。
 参考までに患者へ提供された主なメニューは2月18日の夕食が野菜サラダ、鶏のトマトソース、鮭レモンバター、 オニオンスープ、ご飯、漬物、チーズケーキなど。2月19日の朝食が目玉焼き、ハム、レタス、しゅうまい、焼きサバ、ご飯、味噌汁、納豆、漬物であった。
 長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、平成28年度(うち長野市)14件(4件)161名(23名)、平成27年度(うち長野市)10件(1件)207名(1名)となっている。
 
 この件のお問い合わせは大町保健所 食品•生活衛生課 (次長)酒井貴篤 (課長)小野充志 (担当)藤井まやまで(電話0261-23-6528<直通> 0261-22-5111<内線2351) FAX0261-23-2266)
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