2017.07.25(水)

<外食市場6月の動向>

曜日周りと客単価上昇で

売上は前年を上回る

    6月全体概況は土曜日が1日多い曜日周りに加え、全国的に平均気温が高く、関東甲信地方が早くも月末に梅雨明けするなど、晴れの日が多かったことも客足にプラスとなった。また引き続き、高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇が売上を下支えしており、全体売上げは103.3%と、22ヵ月連続して前年を上回った。

      

  業態別概況ではファーストフード業態は全体売上げは104.3%と前年を上回った。「洋風」は追加トッピングを訴求したキャンペーンが好調で、客数•客単価ともに上昇、売上げは105.0%。「和風」は、季節メニューの好調、価格改定等で客単価の上昇が続いており、売上104.4%だった。「麺類」は店舗増で売上げ101.1%。「持ち帰り米飯•回転寿司」は、価格改定等による単価上昇などで、売上は105.8%となった。「その他」は「アイスクリーム」が、梅雨明け後の気温上昇で販売好調、売上103.9%となった。
  ファミリーレストラン業態の全体売上げは1028.6%と前年を上回った。業種別では「洋風」は、フェア商品や高付加価値メニューなどが客単価を押し上げ、売上101.8%。「和風」は主力メニューの改訂などにより客単価が上昇し、売上げ100.1%。「中華」はキャンペーン効果が続き客数増、売上げは105.2%。週末需要の大きい「焼き肉」は、土曜日が増え客数も増大、売上げ107.0%と19ヵ月連続して前年を上回った。
  パブ・居酒屋業態では「パブ・ビアホール」は、サッカーW杯で大幅に集客した店もあり、売上げは104.2%。「居酒屋」は引き続き他業態との競争や店舗減少のため、売上げは96.9%であった
  ディナーレストラン業態は引き続き大型商業施設への新規出店や新メニューによる客層拡大で客数が増加、売上げは105.5%となった。喫茶業態は初夏のフードメニューやスイーツ、冷たいドリンクなどが好調で客単価が上昇、売上げは102.5%となった。