2019.12.25(水)

松本市内の飲食店で

カンピロバクターによる

食中毒が発生に

   本日、松本保健所は松本市深志の飲食店「信州ぢどり亭」を食中毒の原因施設と断定し、この施設の営業者に対し令和元年12月25日から12月27日まで、3日間の営業停止を命じた。患者は12 月12日にこの施設で食事をした1グループ4名中2名で、松本保健所が行った検査により、患者便からカンピロバクターが検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
   この食中毒は12月18日の午前11時頃、患者家族から「娘が職場の同僚と4人で当該飲食店にて鳥刺しを含む食事をし、娘を含む2名が発熱、腹痛等の症状を呈している」旨の連絡があった。
   松本保健所による調査結果によると、患者(松本市在住)は12月12日にこの施設で食事をした1グループ4名中2名で、12月15日の午後1時頃から発熱、腹痛、下痢等の症状を呈していた。
   患者はこの施設が調理した食事を共通して喫食していたこと、松本保健所が行った検査により患者便からカンピロバクターが検出されたこと、患者の症状はカンピロバクターによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったこと等から、松本保健所はこの施設で調理された食事を原因とする食中毒と断定した。
   参考までに患者へ提供された主なメニューは、とりわさ(鳥刺し)、とりタタキ、焼き鳥(せせり、もも)、たたきキュウリ等であった(※とりわさに使用した鶏肉には「完全に加熱してお召し上がりください」との記載があった)。
   長野県内(長野市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和元年度14件472名(うち長野市2件3名)、平成30年度17件194名(うち長野市6件51名)となっている。