2019.12.25(水)

<外食市場11月の動向>

曜日回りがよくFFの牽引で

売上げは前年を上回る


   11月の全体概況は、一部で消費増税の影響がみられたものの、土日祝日の合計が前年より多く、北日本を除いて気温が高めで、外食の客足にプラスとなった。また、従来から好調を続けているFF業態では客数•売上の増加が顕著となり、外食需要を牽引、外食全体の売上げは、102.6%と前年を上回った。
   業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは104.1%と前年を上回った。軽減税率導入の影響でテイクアウトが強みとなり、FFを中心に利用が拡大している宅配代行業者のキャンペーン強化とあいまって好調に推移した。
   「洋風」は期間限定商品やお得なセット等が好調で、売上げは106.1%。「和風」は季節商品の好調や定食メニューのキャンペーン頻度増などで客単価上昇、売上げ103.9%。「麺類」は増税対策のクーポン配布が奏功したところもあったが、先月の台風の影響が残ったところもあり、売上げは99.8%となった。
  「持ち帰り米飯•回転寿司」は、回転寿司がサイドメニューの好評で単価上昇、売上げ103.1%。「その他」はこれまでの価格改定に加え、「アイスクリーム」が高単価のクリスマスケーキの早期予約販売で単価上昇、売上げは103.1%となった。
   ファミリーレストラン業態の全体売上げは101.9%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、高単価のフェア品などが好調なところもあったが、ディナータイムに集客が振るわないところや、禁煙店舗の拡大で客足が落ちたところもあり、売上げは「洋風」100.2%、「和風」96.4%。「中華」は曜日回りに加え、各種キャンペーンや店舗増などにより、売上げは107.0%。「焼き肉」はメディアへの露出効果もあり、売上げは110.2%となった。
   パブ•居酒屋業態では 飲酒業態は一部で消費増税の影響も見られたが、週末に向けて客数がプラスとなり、「パブ•ビアホール」が売上げ100.6%。「居酒屋」は引き続き店舗減の影響等で客数伸びず、売上げは97.9%となった。
   ディナーレストラン業態は、増税対策のクーポン配布やキャンペーン等で集客し、売上げは104.1%となった。喫茶業態は価格改定と、期間限定のフードメニューの投入等で単価が上昇、売上は103.3%となった。