2021.12.02(木

「CO2ゼロ旅行プログラム」発売開始 

修学旅行でSDGsを学び、カーボン

オフセットを実現(JTB)

   (株)JTBは、カーボンオフセットの仕組みを取り入れた旅行商品「CO2ゼロ旅行」に加え、SDGsの本質理解をアクションにつなぐ学習教材「SDGsワークショップ ~Decade of Action~」をセットにした新商品「CO2ゼロ旅行プログラム」を修学旅行や校外学習などの探究学習を実施する教育機関向けに12月2日(木)から販売開始する。
   初年度である2022年度は100,000名の生徒様にご利用いただくことを目指す。 

   「CO2ゼロ旅行プログラム」は、教室でのSDGsの「学び」を「行動」に移すためのツール。旅マエの事前学習で自分ごととしてSDGsを学び、CO2を削減するための行動をした上で、修学旅行の移動などで発生するCO2をグリーン電力の仕組みを利用してオフセットする(CO2排出量を相殺)。グリーン電力購入の証明としてグリーン電力証書が学校に1枚発行され、国内の再生可能エネルギー自給率アップや地球温暖化の抑制への貢献につながる。
<背景•経緯>
   近年、日本を含む世界中で気候変動による自然災害が多発しており、脱炭素社会へ向けた具体的な取り組みが急務となっている。なかでも観光分野においてのCO2排出量は世界全体の1割を占めると言われており、2021年11月、COP26にて観光における気候変動対策「グラスゴー宣言」が正式に立ち上げられ、観光分野において2030年までに排出ガスを半減、2050年までに実質ゼロ達成を目指すことが宣言された。旅行を「サステナブルに」行うことが地球温暖化抑制のための重要な手段であり、JTBとしても特に取り組むべきであると考える。
<JTBの取り組み>
   JTBは2007年よりエコツアーブランド「GreenShoes(グリーンシューズ)」や「LOVEARTH(ラバース)」などの旅行商品を中心に「CO2ゼロ旅行」を販売して来た。「CO2ゼロ旅行」には延べ17,765名が参加し、総発電量914,200kWhの自然エネルギーを調達することで、旅行の際の移動などで排出されたCO2を相殺した。このカーボンオフセットの仕組みを利用して削減したCO2量は447トンに相当する。
<JTBのCO2ゼロ旅行とは>
   JTBのCO2ゼロ旅行とは、カーボンオフセット(※)の仕組みを利用した旅行。CO2を排出しないで発電するグリーン電力(自然エネルギーによる発電/風力・ソーラー・バイオマス発電など)の価値を購入して旅行をすることで、間接的に旅行中に排出するCO2を打ち消すことができる。グリーン電力を購入することで発電施設の維持•拡大にも繋がり、将来の再生可能エネルギー自給率アップにも貢献する。
※カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること(グリーン電力購入、植林活動、排出権購入など)等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方だ。

<新商品「CO2ゼロ旅行プログラム」の特徴>
*「CO2ゼロ旅行(カーボンオフセット旅行)」と学習教材「SDGsワークショップ ~Decade of Action~」のセット商品。*学習教材
・予算に応じてプランを選べる(下図以外にもご相談に応じて設定可能)。
・グリーン電力証書を発行、学校のHP等にも掲載いただける。

*学習教材「SDGsワークショップ ~Decade of Action~」について
   国連は2020年1月、SDGs達成に向けて「行動の10年(Decade of Action)」をスタートさせた。Decade of Actionでは、貧困やジェンダーから気候変動、不平等、資金不足の解消にいたるまで世界の最重要課題すべてについて持続可能な解決策を加速度的に講じることを求めている。その一環としてJTBは、SDGs学習をこれまでの「認知フェーズ」から「行動フェーズ」へと進化させていくために本ワークショップを開発した。
【Action1】にてJTBオリジナル動画を教材としてSDGsの本質について理解を深め、ワークシートを活用して考えをまとめる。【Action2】にて環境省が作成した「2100年未来の天気予報」を題材として地球温暖化の影響を学び、考え、さらに身近な事例から中高生でも「日々の行動の中でできること」を自分ごととして考える。オリジナルワークシートを活用し、グループワークを交えながら日常生活の中で実践する、という行動を促すワークショップだ。
・所要時間:100分(2コマ)
・参加人数:20名~ ※参加者の上限はない。
・実施場所:教室•体育館など ※動画を基に進行していくので、映像や音声を流せる環境が必要。
・準備物:筆記用具、各会場に、プロジェクター、スクリーン、スピーカーorマイク
・配布物:オリジナルワークシート
   実施後は、削減したCO2量の算出及びJTB独自のアンケート調査により、SDGsに関する取り組み姿勢を測り、効果の可視化をする。 

<JTBが目指すもの>
   「未来の子どもたちのために、少しでも美しい地球を残したい」 私たちはそう願っている。朝日新聞が実施した「第7回SDGs認知度調査(2020年12月、全国5千人対象)」では、「SDGs」について「内容を知っている」と回答した学生が60.0%に達したことがわかる。私たちは「CO2ゼロ旅行プログラム」を通じて、次世代を担う生徒様一人ひとりの気候変動に対する認知向上だけに留まらず、具体的な行動ができるカーボンオフセットで再生エネルギーの普及に貢献する機会を提供することにより、カーボンニュートラルな社会の実現をともに目指。今後、本プログラムは教育機関にとどまらず、企業や組織団体、自治体の皆様にも活用いただけるようオーダーメイドで提供していく予定だ。
*「CO2ゼロ旅行」は同社の登録商標。
法人サービスサイト:https://jtbbwt.com/education/service/solution/jh/domestic/school-trip/co2-zero-trip/
 
   この件の一般のお客様からのお問い合わせ先はJTB企画開発プロデュースセンターまで(電話 03-5539-2798<9:30~17:30 ※12/30~1/3及び土日祝休>)。